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携帯電話をやめた理由

携帯電話は便利である。

それは認めるが、僕が持つことをやめて10ヶ月がたつ。

なぜやめたかと言うと、あまりにも持っている人のマナーが悪いこと、そして携帯を作って販売している会社が売ることばかりに力を入れ、マナーの普及に本腰を入れていなことへの抵抗である。

あんなやつらといっしょになりたくない、あんな会社にもうけさせるのはばからしい、という気持からである。

電車の中で話す人はさすがに減ってきたが、電車に乗り込むやいなやメールをはじめる人が多い。

電源が入っているだけで電波が出ているのを知らない人が多いとしたら、宣伝不足だ。

知っていてやっているとしたら、まったく自分勝手で無責任だ。

電車の中では電源を切るのがマナーである。

よくペースメーカーなど医療機器を使用している人に影響が出る可能性があることを放送しているが、そんなことはおかまいなしである。

先日大腸鏡をおこなった患者さんにポリープが見つかり、切除が必要ということになった。

ところがその方は、心臓が悪い。

そろそろペースメーカーを入れたほうが良いと言われている。

ところが、ポリープを内視鏡的に切る時、患者さんにペースメーカーが入っていたら注意が必要である。誤作動の危険がゼロではないからだ。

彼はそれを心配して、「大丈夫でしょうか」と聞いてきた。

その時の話しでは、彼はペースメーカーを入れた時に電車に乗ることを怖がっていた。

携帯電話による誤作動を心配しているのだ。

いくら電車で「電源を切ってください」と放送しても無視し続ける自分勝手な乗客がなんと多いことか。

僕は、マナーを守れないなら、「持つな」と言いたい。

僕は携帯電話を持たなくなってちょっと快感を感じている。

それを誇りに思っている。

どうしても持たなければならない時が来るかもしれないが、それまでは今の考えを貫こうと思っている。

進歩は日進月歩だが、進歩とともに、大切な何かが失われていく。

進歩とは、そんなに素晴らしいものなのだろうか?

人を幸せにするものなのだろうか?

そうとばかりは言えないようだ。