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サファリ日記 8月22日

今日もマサイマラ・セレナロッジに宿泊。

一日このあたりをサファリの予定。

朝6時、まだ暗いうちに出発。日の出を見るためである。日の出の時間は6時45分くらい。

日の出と動物を撮るため必死で動物を探す。6時半くらいまではほとんど動物が見られなくて少し不安になった時、ドライバーがゾウの群れを発見。それにしても彼らの視力は抜群だ。

今までツアーのメンバーはマサイマラに移動する途中に遠くにいたゾウを見ただけだったので、興奮ぎみ。

ちょうど日の出の時にゾウの撮影ができた。

なんだゾウか、と思う人がいるかもしれないが、日の出時間にゾウの群れを撮影できる事は少ないのだ。僕自身もほとんどない。いつもブッシュに向かって足早に移動してしまうのでなかなか撮影できないのだ。

これはチャンスなのだが、光が弱く撮影は難しい。

しかし日の出後は光が回り、ゾウの群れを連写連写。

みな撮りまくっている。

ゾウの群れが少しばらけだした頃、遠方にさらに大きなゾウの群れを発見。小さな子ゾウもたくさんいてまたまた連写連写・・・。

みなすごい!すごい!の連発だった。

一段落したところで、朝食を持って午前中サファリに出ずっぱりの組みと朝食にロッジに戻る組みに分かれた。

僕のツアーは、がんがんサファリ組とのんびりサファリ組に分けられるのがひとつの特徴である。

戻る組はゆっくりロッジで朝食を食べ、午後のサファリまでのんびりすごす。

がんがんサファリをするだけがアフリカではない.

のんびりとロッジの中で景色を眺めたり、プールサイドでさわやかなアフリカの風に吹かれながら読書するのも気持ちが良いものだ。

僕は当然サファリ組。妻が戻る人に付き添う。

しばらく動物はあまりいなかったが、やがてシマウマの大群に遭遇。

その後トムソンガゼルの生まれた直後の子供を見つけ、親子の触れ合いを撮影。生まれたばかりなので、比較的近くで撮影できる。これが数時間経つともう寄れなくなる。

ふたたび動物を探して車を走らせていた時、チーターがこちらの方に走ってくるのが見えた。「ハンティングだ!」と思ったが、いつもなら体勢を低くしながら忍び寄るはずのチーターが体を隠さずにどんどん進んでくる。そばにいたトムソンガゼルはいっせいに逃げてしまった。「なんて狩りがへたなやつだ」と思った直後、トムソンガゼルの子供のことを思いだした。トムソンガゼルを蹴散らしたチーターはどうも子供の存在に気付いていたようだった。生後間もない子供は走るのが遅いので、襲われた時は草の間に座りこみ,岩に化けようとする。たしかに岩と区別がつかないほどうまく隠れる。さきほど見た子供もじっとうずくまりながら危険が去るのを待っていた。しかし、チーターは少しずつ子供のほうへ近づいてくる。

子どもまであと1m、というところで子供は突然走り始めた。しかし、走力の差は圧倒的。すぐに捕まってしまった。ところが本気で倒す必要がないためか、本気になっていない。その結果、捕まえては、逃げられ、また捕まえるというシーンを何度か見せてくれた。

親に甘え、お乳を飲み、一時の触れ合いの後、餌食になってしまった子ども。たった数時間の命であった。そのシーンをずっと見ていただけに切ない気持ちになったが、可哀想と思ってはならない。数の多いトムソンガゼルに比べ、チーターは絶滅が危惧されている動物。チーターだって精一杯生きていて、新鮮な肉を食べなければ生きていけない、ただそれだけなのだ。弱い個体、とくに子どもがいなければ餓死するチーターがきっと多くなるはずである。

それにしてもいきなりチーターの狩りを、至近距離で見られるなんてなんてラッキーなのだろう。みな写真を撮りまくった様子。

チーターが車の方に走ってきたので、近すぎて最後は写真にならなかったくらいである。

その後、川沿いにカバやワニを見ながら昼にロッジに戻った。

午後のサファリは3時45分から。

全員が参加。そろそろ疲れが出るころなのだが皆元気である。

出発前に、昼間ヌーの群れが川を渡ったとの情報が入る。

実は午前中の帰り、川岸にヌーの群れが集結していた。渡るかもしれない?と一瞬思ったが、ツアーの人達の疲労やドライバーの「渡らないと思う」という言葉を真に受けて、待つことをやめてしまった。

ちょっと残念であった。

しかしまだチャンスはあるだろう。

そこで午後は川渡りをしそうな群れがいるかチェック。

しかし、今日はもう渡りそうな気配がない。

明日以降に期待しよう。

その後はダチョウの交尾シーンを見るが、寄った時には終わってしまった。

6時頃まで、良いシーンには出会えなかった。

その時、遠方の地平線にキリンが4頭いるのを発見。

僕の車に同乗していた人(僕のサファリではい1回のサファリで1人僕の車に同乗して撮影指導やいろいろな話しができる)はキリンが見たいとの希望があったので、絶好のチャンス。

太陽は野焼きの煙のせいで光が弱い。

その日没前のオレンジ色の弱い太陽光を入れて地平線に並ぶキリンを撮影できた。僕の車に同乗していた人は大感激の様子。

もう日没である。キリンと日没を撮りたかったが、キリンがブッシュに入ってしまったので、新たなターゲットを物色。すぐそばにシマウマがいたので沈み行く赤い太陽とともに撮影。

それにしても今日は上出来の1日だった。