今日はチーターの子どもを見るために2時間半の遠征をする組とヌーの川渡りを狙う組にわかれて出発。
僕はツアーの人8人と川渡りを狙う。
朝6時に出発して日の出を狙ったが今日の日の出はあまり良くはなかった。
その後チーターを探していた時、向こうから親からはぐれたヌーの子供が走って来るのが見えた。
良く見ると後ろからチーターが追いかけているではないか。
しかし距離が離れているせいかゆっくり走っている。
それにしても随分長い距離を走ると思っていた。しかし、少しずつ距離をつめていき、さあ捕まえると思った瞬間、ヌーの子供のほうが最後の力をふり絞ってチーターをふりきって逃げおおせた。
狩りに失敗したチーターはとぼとぼ歩きながら息を調えているが、どうも足を怪我しているらしい。そのために全力で走らなかったようだ。
この先、このチーターがどうなるのか心配であった。
その時、疲れて座っているチーターのそばに1頭のジャッカルが寄ってきてさかんにほえたてる。
ジャッカルは「ワン」と犬のようになくのである。
どうもそばに巣穴があって子供がいるためにチーターを威嚇しているらしい。
しかし、チーターのほうはまったくの無視。
この2頭のからみは面白かったが、それ以上の進展がなさそうなので移動することにした。
すぐにハリアーホークの幼鳥を発見。
この鳥の特徴である木の穴に足をつっこんでさかんに獲物を探している。
羽を羽ばたかせながらねじ込むように木の穴に足を入れ、ごそごそと執拗に中を探っている。
やがてトカゲを捕まえ、地面に降りて丸のみをするところまで観察。
これはなかなか見れないシーンである。
その後は山の上にライオンが寝そばっているのを発見するが遠すぎて撮影にはならなかった。
この地域でこんなにもチーターが良く見れて、ライオンが見にくいのは初めてである。
毎年違うから面白いのだが・・・。
その後、川にヌーをチェックしに行く。
最初のポイントにはヌーはほとんどいなかったが、次のポイントでは数百頭の群れが渡りそうな気配・・・。
暑い中、5時間ねばってみたが、どうも渡りそうでいて渡らない。
だんだん群れは川から離れてしまい、午後4時前にギブアップ宣言をしたが、みな残念そうであった。
川渡りの予想ははなかなか難しい。
僕は慣れているが、初めての人にはつらい待ち時間であったろう。
渡ればそんな苦労は一瞬のうちに消えてしまうのだが・・・・・。
チーターの親子のほうに行った組は念願の子供を見て大喜びだったらしい。
2つにグーループをわけるとこういうことが良くおこるが、それは自然相手なのでやむおえない。
それにしても見れなかった人達もみな大人で、待った時間も良い経験ととらえてくれたようだ。
4時前に川渡りを見るのを断念し、キーコロックのほうに向う。
そこにはおびただしい数のヌーの群れ。
今年はヌーの移動が随分遅れているようだ。
その後のサファリではライオンとハイエナの餌の奪いあいを見た。
そして今日最後の狙いは日没とキリン。
しかし、少しずつタイピングをはずし、撮影までには至らなかった。
どうも今回はチーターにはついているが、ヌーははずしているようだ。
明日の早朝サファリでツアーの人達とはお別れである。
最終日はどんなシーンが待っているのだろうか。