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サファリ日記 空撮編 8月27日

今日は朝6時半から8時半の空撮。

朝の綺麗な光でヌーの群れを撮るのが目的である。

ヌーの群れはキーコロック地域とセレナ地域の間に集結していて、美しい光の中で見る群れは幻想的ですらある。

地上からではヌーの群れを撮るのは難しいが、空撮ではとらえやすい。

広大な草原に突如ヌーの群れが出現してくる様は圧巻だ。

逆光の中の群れを連写。

それにしても草原は広大だ。

これだけいるヌーも草原のほんの一部の所にいるにすぎない。

ましてサファリ中によく出会う車もほとんど見かけないほどだ。

ヌーの群れは良かったが、昨日の昼間あれほど撮れたゾウやキリンがなかなか撮れない。

いくら空撮といっても状況によってずいぶん違う。

その後、車でのサファリに変更。

お目当てはチーターの親子。

探して探してやっと見つける。

すでにインパラの子供をしとめていて、親子で食べている。

よほど空腹なのだろう、頭まで食べていた。

親子、そして子供どうしの舐めあいが撮れた。

実は絶対に撮らなければならないとプレッシャーを感じていたのだ。

ツアーの人たちの多くはこのチーターの親子が見れなかった。

最終日の前日にチーターの親子を狙う3人と川渡りにかける8人に分かれたためだ。僕は川渡りのグループに付き合った。そして残念ながら川渡りは見れなかった。チーター親子を見に行ったグループはずっとその親子のそばで撮影できたらしい。そこでその日の夜に、川渡り組に、「ツアーグループが帰ったあと僕はチーター親子の地域に行く予定になっているので、親子の写真を撮ってみなさんにプレゼントしましょう」と約束していたのだ。

だからぜがひでも撮らなければと思っていたので一安心。

その場所で、さらに興味深いことがおこった。

巨大なイボイノシシ(通常の2倍くらいの体重がありそうで、牙の長さも40cmはある)が近くを通りかかり、そのまま行ってしまうのかと思ったがあたりをうろうろしている。チーターはかなり気になる様子。

その後だんだんイボイノシシは近づいてくる。

はじめは威嚇していたチーターの子供はすぐに逃げだし、親は残ってさかんに大きく口を開け威嚇していた。

やっととらえた獲物を渡したくないのだろう。しかし、この巨大なイボイノシシはそのくらいでひるみはしなかった。相当に凶暴なやつなのだろう。獲物に近づいたと思ったら、突然チーターに向って突進してきた。

そして逃げだした母親を後目に、わずかに肉の残ったインパラをくわえ、狂ったようにふりまわしはじめた。

その姿を見たチーターはあきらめたようだ。

そして、驚くことになんとそのイボイノシシは肉を食べ始めた。

雑食性のイボイノシシだから肉を食べてもおかしくはないが始めて見るシーンであった。

通常、イボイノシシはシャイで近寄るのが難しい。すぐに逃げてしまうものだが、この巨大なやつは近づいて写真を撮ろうとするとこちらにまで威嚇してくる。

とにかくこんな気性の荒いイボイノシシは初めてだ。

その後チータ親子を追っていたが、2時近くなったのでロッジに戻る。

部屋に行こうとすると、前の川の中州にカバの親子がいるのを発見。

それもかなり小さな子供だ。

後で聞くと今日の朝11時に生まれたばかりらしい。

今日はついている。親子のカバを撮り放題。

昼食を食べる暇もない。しかしそれにして疲れた。

休む暇もなく、午後は4時半からフライト。

午後は相変わらず光が無く、撮影はほとんどできず。

6時過ぎにロッジに戻るが、ふらふらしてまともに歩けない。

寒気がして身体がだるい。測ると熱があり、のども痛い。

パイロットから風邪をうつされたらしい。彼はこちらに来る前,6日間熱がさがらなかったようだ。今だに咳をしている。

明日のフライトが心配だ。とにかく休まなくては。

それにしても1日2回飛ぶとがっくりと疲れる。

今日はちょと無理をしすぎたようだ。

空撮2回と車のサファリをいっしょにやるのは無理のようだ。

少し自重しなければ。

明日熱が下がればよいのだが・・・。