· 

サファリ日記 空撮編 8月28日

午前は熱が退かず身体がだるいので残念だが空撮は休むことにする。

とにかく休んで午後のフライトにそなえなければ。

昼頃より体調は少しづつ回復。

ところが、天候が思わしくない。

雲が多すぎて光が無い。

最近午後はづっとそんな天気だ。

しかし、一瞬の光を期待して飛ぶ事にする。

あまりにも光がなく暗いため、アレックスが「帰るか、それとも待つか」と聞いてくる。

帰るなんてとんでもない。

「待とう」というと彼は着陸体勢に入った。てっきりロッジの飛行場に着陸するのかと思ったら、道に下りるではないか。

道に穴がないか、でこぼこの状態は?と空中からチェックして着陸した。

ブッシュランディングは多少ゆれたが、まったく恐怖感はなかった。

それもアレックスへの信頼なのだろう。

「こんな所に下りるとは思わなかった」とアレックスに言うと、彼は「俺はブッシュパイロットだから大丈夫」と自慢していた。

ヌーやシマウマが不思議そうにこちらを見ている。

ちょっと不思議な気分だ。

道に座ってしばらく待つことにしたが、一向に天気の回復の気配がない。

やむおえず、引き返すことにする。

途中で林の中でゾウの群れを発見したが、撮影するには少し暗すぎた。

撮影ができないので、密猟者の見回りをしながらロッジに戻った。

アレックスはボランティアで密猟者の見回りもしているのだ。

それにしても光がなくてはどうしようもない。

しかし、これは休めということなのだろう。

それにしても空撮の費用はべらぼうだ。

たしかに飛行機のメインテナンスや燃料、パイロットの技術などを考えれば仕方がないのだろうが、個人でパイロットと飛行機を借り切るととんでもない費用になる。

撮影できれば良いが、できない時にはコストのことを考えて少し焦ってしまう。

お金のことを考えていたら良い写真は撮れないのはわかっているのだが・・・・。

でも今回の空撮のメインはフラミンゴ。

マサイマラが良くなければ、その後のフラミンゴの空撮は良いだろう。

いつもついていることはないし、つかないことが続くこともないのだ。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。