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サファリ日記 空撮編 9月3日

今日はアンボセリ2日目。

朝から雲っていてキリマンジャロ山は見えない。

朝8時に離陸するが雲っているせいかとても寒い。

寒い時に風を受けねながらの飛行は消耗する。

キリバフ(泊まっているロッジ)からアンボセリの公園内までは30分ほどの

飛行。

途中は乾燥地帯で、家畜以外の動物は少ない。

機は一直線にアンボセリに向かう。

遠方に緑の湿地帯が見えてきた。

いよいよアンボセリだ。

しかし光がない。

ゾウはいたる所にいるが、この光では撮影にはならない。

しばらく飛ぶが、あまり撮影する気にもなれない。

アレックスは「帰るか?それとも待つか」と聞いてくるが、

当然答えは「待つ」だ。

そこで着陸して光を待つことにする。

どこに着陸するのかと思ったら、砂漠のような広大な砂地(下は硬い)に

着陸した。

遠方ではかげろうが揺らめくなか、キリンが歩いている。

待つこと30分。

天候はいっこうに回復の兆しはない。

疲れも手伝ってか少し弱気になってくる。

本心は帰る気ないが、「帰ろうか」という言葉が出てしまう。

アレックスは「俺はあきらめないよ」という。

「くそー、僕だって本心じゃないぞ」と思って、再度飛びたった。

直後にゾウの大群を発見。

100頭以上の群れと少し離れたところに50頭ほどの群れがいる。

群れは砂地を通り、一気に湿地帯に向っている。

飛行機はゾウの群れの周りを旋回する。

距離が離れているせいか、ゾウはほとんどこちらに気付いていない。

群れは湿地帯につくや、水を飲み始め、やがて湿地の中に入り草を食べ始めた。

やっとゾウの良い写真が撮れた。

帰る途中、公園の監督官のオフィスに行く。

今回の空撮の許可をとるためである。

そこでしばらく監督官と雑談して、飛行機に向って歩いていたら、

なんとゾウの群れが飛行機のほうに来るではないか。

羽の下に隠れ、様子をうかがう。

刺激したらたいへんだ。

ゾウ達はこちらを気にしながらも滑走路を横切っていった。

なんともアフリカらしい。

ロッジに戻って、遅い朝食を食べる。

食堂の外に机を出して、食べ始めた時、ヘレンが「バンビ」と呼んだ。

するとインパラのメスがやってきて、僕等が食事しているまわりを

うろつきはじめた。

時々、鼻をヒクヒクさせながら僕たちの顔に触れるぐらい近づいてくる。

このロッジに住みついているインパラ(美しいレイヨウ類)で、

その子供も、またその子供もいる。

こんな動物たちと住んでいるなんてアレックスらしい。

テラスでの食事は気持ちが良い。

午後の空撮は4時から。

やはり雲っていて、条件が悪い。

ゾウの群ぐらいしか撮るものなし。

夜は予想外に満天の星。

今夜から天気が変わりつつあるようだ。

明日の空撮は期待できる。