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真の生命

生命に対する講演会が迫ってきたので、今日の昼は「真の生命」について

ぼんやり考えていた。

以下にそのことについて書いてみよう。

「生きる」ということの基本は「幸せ」の追求である。

しかし、自分のみの幸福は幻想に終わる。

それは描いても、決して得られないものである。

なぜなら、そのような欲求には際限がなく、手に入れたときには、すでに

幸せではなくなっているからである。

地位や名誉や財産を求めようとしたものはみな不幸になっていく。

生命に対する執着も同じだ。

個の生命は、着実に老い、苦しみ、死へと向かっていく。

それを避けることはできないのだ。

個の生命に対する過剰な執着も不幸のもとである。

自分の幸福だけを追い求める人間のエゴが生み出したのが、今の地球だ。

戦争、環境破壊、種の大量絶滅・・・・・。

「真の生命」が求めるものは「個の幸せ」ではない。

それでは何であろうか。

エゴの欲求を抑え、他者(これは人間だけでなく、他の生き物も自然も

地球も入るのだ)を愛し、他者の幸福のために生きることではないだろうか。

しかし、口では言うことは容易だが、実際に行なうことは非常に難しい。

もっとやさしい方法から始めなければならないかもしれない。

はじめは、自分のためにやることが、結果として他者のためになれば良い

(ただし、その行為は自己愛であっても良いが、決して暴力的であっては

ならない)。

そのうちに、他者のためにやることが、真の喜びだと気付くはずだ。

はじめから、エゴを捨て去ることのできる人は少ないので、

この過程を踏まえながら、真の生命に近づいていけば良い。

誰にでも、他者のためになりうる役割が決められているはずだ。

それは、決して、戦争でも、環境破壊でも、種の大量絶滅でもない!

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。