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ジェーン・グドール博士

引き続き、ガイア・シンフォニー4の登場人物から

今日はチンパンジーの研究者としては世界的なジェーン・グドール博士について。

彼女はチンパンジーが道具を使うことや、豊かな感情を持っていることを発見した人として有名である。

今回は彼女の基調講演も聴いたが、実際会ってみると、上品だが、カリスマ性を持っている。

年間300日講演しているというが、それだけ呼ばれるのはよくわかる気がした。

もう60代後半だが、外見ではなく、内面の美しさがにじみ出ていた。

ジェーン・グドール博士の言葉から。

1)「生き物に強い好奇心を持つことは素晴らしいことです。しかし、命を敬う心を育てずに、ただ好奇心だけを拡大させていくととてもひどいことになってしまう。今の科学の悲劇はそこから始まっています。」

2)「長い間自然の森の中で生活していると、本当は「死」というものがないんだ、ということがわかってきます。あるのはいのちの「循環」だけなのです。1本の老いた大木が死ぬと、そこから、様々な新しい命が生まれてきます。その光景はとても美しい。死が、新しい命を導くのです。」

3)「人類の誕生は間違いだったのか、それとも何か目的があるのか、それが問題です。私にはこんなにもすばらしいことを成し遂げ、こんなにも美しい物を創造できる人間が、単なる間違いとだとはとても思えません。

私自身は、この世に満ちあふれているスピリチュアルな力に気づくために、人間は生まれている、と感じます。」

4)「夜ここに来て、地面に寝ころんでまたたく星空を眺めていると、自分がどれほど小さな存在であるかがよくわかります。そんな小さな存在でありながら、われわれは宇宙の果てから、この世の始まりまで思うことができる。

それが人間なのです。」

5)「やってくるメッセージはとても重要です。そのメッセージを運び続けるのが私の使命です。それを素直に受け入れさえすれば、スピリチュアルな力の源との間に道が開け、無限な力があふれてきます。その力を他者と分かち合おうとし始めるのです。」

1)はまさしく同感。

2)はいつも僕が講演で言っていることだ。

3)だいたい同意見だが、「世に満ちあふれているスピリチュアルな力に気づくために、人間は生まれている」ではなく、僕は「自分が潜在的に持っているスピリチュアルな力を思い出すために、人間は生まれて、経験をつんでいる」のだと思っている。

4)人間と動物の違いは、情報を言語や文字で蓄積、伝搬することができるかどうか、そして過去や未来、それも自分の経験していない次元まで思いをはせることができるかどうか、ではないだろうか。

5)僕自身の使命もそうだと自覚している。

ここで、「わかちあう」という言葉がでてきた。そういえば、今年アフリカで空撮した時のパイロット・アレックスもそう言っていた。

今の社会は競争ばかりだ。他人から奪うことばかり考えている。しかし、スピリチュアルに成熟した人は一様に「わかちあう」ということを言う。

世の中をよくするのは、competition(競争)ではなくshare(分かち合い)という考え方だ。

競争しなければ進歩しないという人が多いかもしれない。

しかし、競争は進歩を産む反面、人間が本質的に持っている残虐、優越、排他、差別などの醜い心を引出す。

それを乗り越えるのが人生の目的なのに・・・・。

競争の気持ちが働くと、人間は弱く、未熟だから、すぐこのような醜い心が出てきてしまう。

僕自身その醜い心が時々顔を出すことを実感しているが、唯一shareしている時にはこのような悪い心は起きてこない。

講演会や映画に行って、本を買うようなことはまずないのに、今日はジェーン・グドール博士の最新作を買ってしまった。