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病院での会話

状況は、胃の内視鏡検査が終わって結果説明をしているところ

医師「今日は胃と食道、そして十二指腸をみましたが、軽い胃炎があるだけで、心配はいりません。」

患者Aさん「安心しました。でも油っぽいものを食べ過ぎると、気持ちが悪くなります。それが心配で検査を受けたのです。」

医師「普通に食べた時はどうですか。」

患者Aさん「なんでもありません。」

医師「油っぽいものを食べ過ぎた時に気分が悪くなるのは当然です。誰だってお腹の調子は悪くなります。」

患者Aさん「食べ過ぎですね」

医師「そうです。身体に悪い事をすれば、身体は必ずやめなさいというメッセージを出してきます。その症状の意味を知ることが大切です。油っぽいものを食べ過ぎたら、やめなさいと身体は訴えてくるのです。わかりましたか?」

患者Aさん「はい、じゃあ、その時の薬をください。」

医師、しばし絶句。

医師「どうも意味を理解されていないようですね。身体からのメッセージがとどいたら、その意味を知ることです。食べ過ぎたら苦しくなる、そんなことは当たり前でしょう。そのような時は食事を抜くか、消化の良いものを食べて胃腸を休ませることが大切です。薬を出すのは本質的ではありません。薬を飲んで症状が軽減したら、また食べ過ぎるでしょう。同じことを繰り返していたら成人病になっていきますよ。」

患者Aさん「わかりました。だからどんどん太るのですね。今度油っぽいものを食べ過ぎて調子が悪くなったら、また検査を受けにきて良いでしょうか?」

医師、またまた絶句・・・・・。

こういう患者さんは決して少なくない。

薬や検査では解決できないことが多いので、臨床は興味深いのである。