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病院での会話

状況は、胃の内視鏡検査が終わって結果説明をしているところ

医師「今日は胃と食道、そして十二指腸をみましたが、軽い胃炎があるだけで、心配はいりません。」

患者Aさん「安心しました。でも油っぽいものを食べ過ぎると、気持ちが悪くなります。それが心配で検査を受けたのです。」

医師「普通に食べた時はどうですか。」

患者Aさん「なんでもありません。」

医師「油っぽいものを食べ過ぎた時に気分が悪くなるのは当然です。誰だってお腹の調子は悪くなります。」

患者Aさん「食べ過ぎですね」

医師「そうです。身体に悪い事をすれば、身体は必ずやめなさいというメッセージを出してきます。その症状の意味を知ることが大切です。油っぽいものを食べ過ぎたら、やめなさいと身体は訴えてくるのです。わかりましたか?」

患者Aさん「はい、じゃあ、その時の薬をください。」

医師、しばし絶句。

医師「どうも意味を理解されていないようですね。身体からのメッセージがとどいたら、その意味を知ることです。食べ過ぎたら苦しくなる、そんなことは当たり前でしょう。そのような時は食事を抜くか、消化の良いものを食べて胃腸を休ませることが大切です。薬を出すのは本質的ではありません。薬を飲んで症状が軽減したら、また食べ過ぎるでしょう。同じことを繰り返していたら成人病になっていきますよ。」

患者Aさん「わかりました。だからどんどん太るのですね。今度油っぽいものを食べ過ぎて調子が悪くなったら、また検査を受けにきて良いでしょうか?」

医師、またまた絶句・・・・・。

こういう患者さんは決して少なくない。

薬や検査では解決できないことが多いので、臨床は興味深いのである。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。