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サファリ日記 9月8日

昨日見たダチョウを朝一番の良い光で狙うつもりだったが、あいにくの曇り空。

全天の雲で光りがまったくないので、光りが出るまで、その辺を周ることにした。

7時半頃に大きなオスヒョウを発見。

昨日と同様に丈の高い草むらを歩いているだけなので、写真は撮らず。

その後もいっこうに光が出てこない。

9時頃に湖岸に行く。

まずはフラミンゴのデスプレイと飛翔を撮影する。

10時前に少し光が出てきたので、ダチョウのところへ向かう。

昨日と同様にオスが卵を温めていた。

しかし、今日は卵がオスの座っている下だけでなく周辺にも散乱していた。

何でこんなことをするのだろうか?

理由はよくわからない。

しかし、撮影にはこのほうが都合が良い。

おまけに、バックはフラミンゴで、時々ペリカンの群れが飛んでいる姿が画面に入ってくる。

ずいぶんたくさん撮ったが、ダチョウはじっと動かないので同じシーンばかりになってしまう。

あまり粘るとダチョウにストレスを与えるので、フラミンゴの所に戻ることにした。

車を走らせていたら1羽のフラミンゴが水際でおかしな動作をしていた。

僕は気付かなかったが、ドライバーはその動作の瞬間に卵を生んだという。

「本当・・・・・・?」と思ったが、近寄ってみると、たしかに卵が落ちている。

鶏卵より少し大きく細長い卵は、触ってみると結構重く、温かかった(生んだばかりなので当然だ)。

それにしても、巣がないのにどうして生んだのだろうか。

しかし、良く見ると周辺だけで4個の卵が落ちていた。

通常フラミンゴは、タンザニアのナトロン湖で営巣し、卵を生む(去年の8月に空撮した)。

ここには巣もないし、子育てできる状況ではない。

当然、卵はかえる前に何かに食べられてしまうだろう。

きっと、未熟な親が何らかの刺激で、早めに生んでしまったのかもしれない。

そんなことを思っていたら、突然、ドライバーが車を走らせた。

バックミラーにダチョウの雌が戻ってくるのが見えたためだ。

約1kmの所を車を飛ばして着いた時、雄は巣から少しはなれた所で求愛のダンスを始めていた。

ダチョウは交尾の前にオスが羽を大きく旋回させながら優雅なダンスを踊る。

これが撮れそうでなかかなか撮れない。

今までは、いつも近づいた時にはダンスは終わっていた。

しかし、今日はギリギリ間に合って良かった。

そして、「卵を抱いているのになぜ交尾するのだろうか?」と考えていたら、交尾が始まった。

以前朝日の中での交尾シーンを撮ったが、その時は500mmのレンズでやっとの距離だったが、今日はすごく近い。

200mmで画面いっぱいだ。

交尾が終わった雄は再び巣に戻っていった。

それにしても、なぜ?と再び考えてみたが、ダチョウは1頭のオスと数頭のメスで生活しているので、卵を産んだメス以外のメスと交尾をしたのだろうということに気が付いた。

ダチョウの求愛のダンスと交尾が撮れたので、満足して再びフラミンゴの所に戻ることにした。

すると湖岸のそばでフラミンゴの交尾シーンが見えた。

今まで数回見たことがあったが、交尾時間が短く、車がそばに着いた時には終わってしまい、撮れていなかった。

「今日はなんとか撮りたい」と思っていたので、しばらく群れを観察することにした。

よく見ていると、いたる所で交尾をしているではないか。

こんなことは初めてだ(というよりよく見ていなかったのかもしれない)。

しばらく待ったが、近くでは見れなかったので、午後のサファリでじっくり狙うことにしようと思い、帰路についた。

途中、樹上で寝ているヒョウを発見。

しかし、光の条件があまりよくなかったので撮影はしなかった。

夕方のサファリは4時から。

ナクル湖のサファリも2日目になるとドライバーは今までと同じ所ではだめだと思うのか、山の方や森の方に行く。

しかし、良かったためしがない。

今日もライオンの雄がバッファ―ローの死骸(病死かライオンにやられたのかわからない)のそばをうろついているのを見たくらいで、良いシーンに出会えなかった。

あまり何もいないので「湖の方へ行きうように」と指示し、再びダチョウをチェックする。

しかし、相変わらず光りがない。

ダチョウは、今度は雌が卵を温めていた。

さきほどは卵が散乱していたが、今は集められすべて身体の下に納められている。

光りがなくなってきたので、最後の光でフラミンゴの交尾を撮るために湖岸へ。

しかし、今日はあまりにも天気が悪い。

明日からサンブールに行くが、3泊した後にまたナクル湖に戻る予定だ。

4日後は、もう一度ダチョウとフラミンゴの交尾シーンに挑戦しよう。