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サファリ日記 2002年9月10日

朝6時20分から朝食持参でサファリ。

いつもはもっと早く出るのだが、やはり安全のため今回は少し遅めに出発。

日の出はダメだったが、日の出直後の美しい逆光の中でカンムリズルのペアーを撮影。

なかなか良い雰囲気の写真になったはず。

その後は、ヒョウを含め、めぼしいものが見つからず。

8時半頃にチーターを発見。

「どうせ近寄れないのだから、良いシーンは無理だろう」と思って、あまり期待していなかったが、着いた時、チーターの家族は高い蟻塚の上に登っていた。

「これは絶好のチャンス」と気合が入る。

光がとても良い。

子供は3頭で、生後3週間位だろうか、かなり黒っぽい。

今までこんなに小さな子どもを見たことがない。

最高のシーンなのだが、残念なことに親子とも痩せている。

「餓死するんじゃないの?」というくらいに痩せている。

マサイマラと違って、サンブールはチーターにとって獲物が少ない過酷な地のようだ。

親子は蟻塚の上で獲物を探したり、蟻塚の下で遊んだりと絶好のシーンを見せてくれた。

ここはオフロードできないので、600mm、840mmで撮影。

「相当に空腹なので、きっと狩をするだろう」と思って待っていた。

しばらくすると、ゲレヌクの家族が近づいてきた。

「絶対狩りをする」と思っていたが、20m位まで寄ってきたのに、見ていただけで、まったくしかける仕草も見せなかった。

そうとう空腹で、母親に長距離を走る力が残っていないのだろう。

さらに1時間待ち、グラントガゼルがそばに来た時も狩をする気配がなかった。

「餓死するのではないだろうか」と、とても心配になった。

かなり暑くなり、しばらくは狩りをしないだろうから、川沿いの森に戻ることにした。

戻った時、兆度ゾウが川を渡っているところだった。

子供が水浴びをしながらじゃれあっているシーンなどを撮影。

あとはインパラの子供やヤツガシラ(鳥)などを撮影したくらい。

それにしても、ここは暑く、乾燥している。

午前中だけで1リットル近くの水分を補給した。

午後のサファリは3時50分から

川の向こう側(サンブールサイド)でヒョウと最小のアンテロープ・ディクディクを狙うつもりだ。

しかし、こちら側も極端に動物が少ない。

ディクディクはけっこういるのだが、ペアでなかなか撮れない。

1頭だけなら難しくないのだが、2匹がそばに寄ってくれない。

そのうちブッシュからヒョウが出ようとしているのを発見。

若くて美しい雌ヒョウだ。

車2台がヒョウの進む道を塞いでしまったので、再びブッシュの中に戻ってしまった。

20分ほど待っているうちに再び出てきたが、その頃には、「僕がヒョウを見た」との情報を得た車が集まってきて、周囲はサファリカーだらけになっていた。

これでは身動きがとれない。

ヒョウは車に慣れていて、悠然と車の脇を通りぬけ、ゆっくりと倒木の上に登っていった。

そして横になって休み始めたが、ヒョウの額の部分にスポットライトのように光があたって美しかった。

グリーンバックで数枚撮影し、「あとは周囲の車が帰った後、日没前の光で撮ろう」と思い、待っていた。

1時間ほど待ち、周りを囲む車が3台ほどになったとき、突然ヒョウが獲物を狙う仕草を見せ始めた。

あたりを見まわしても何も見えなかったが、ヒョウは倒木からスルスルと降りて進みはじめた。

いったい何を狙っているのだろうか。

しかし、無常にも急速に暗くなってきた。

獲物を確認できないまま、今日のサファリは終わりとなった。