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サファリ日記 空撮編 9月4日

今日で空撮は終わりの予定。

ラストチャンスだ。

予想通り天気は回復した。

朝からキリマンジェロが良く見える。

朝7時半に離陸。

飛行機はアンボセリに近づくと、一気に高度を上げて雲の中に入っていく。

飛行機は雲の中を飛んで行く。

さすがに寒い。

突然、アレックスが「あれを見ろ」と指をさす。

そちらのほうを見ると飛行機の影が雲に映っていて、その周りに円形の虹が見える。

一時、飛行機は雲の中を飛んだ後、再び急上昇していく。

眼前にキリマンジェロが迫ってくる。

これもアレックスの演出だ。

その後、下降して湿地帯に向っていく。

まず目に入ったのはシマウマの群れ。

1頭1頭のシマウマの影が角度によって異なっていておもしろい。

その後はゾウのオンパレードだ。

おあつらえむきに群れが水飲みの最中だ。

旋回して撮影する。

水面に太陽光が反射して美しい。

しかし、昨日ほどの群れには出会えなかった。

9時頃になるとあっという間に雲が広がり始めたので、

ロッジに戻ることにした。

最後の空撮は、アレックスのサービスでセスナで周辺を回ってくれる

とのこと。

午後の空撮の頃には一面の雲が広がって、再び光がなくなってきた。

光によって刻々と色が変わるチャラ湖、

広大なツァボ国立公園の中にあるムジマスプリングス、

そして溶岩の流出後が美しいチュールヒルなどをまわった。

ウルトラライトプレインだとそれぞれ半日かけなければ行けない所だが、

セスナだとこの行程を2時間半でまわることができる。

雲が多いのと、野焼きの煙でかすんでいたため、

撮影はいまいちだったが、ケニアの自然の美しさ、奥深さを堪能できた。

初めて見る風景ばかりでとても参考になった。

僕の中で自然観が大分変わってきた。

それにしてもずいぶん飛んだものだ。

この期間だと、だいたい30時間くらいの飛行時間が平均だそうだが、

38時間飛んでいる。

疲れるわけだ。

アレックスも疲れただろう。

しかし、アレックスには明日から別の仕事が入っている。

ドイツの撮影グループと飛ぶそうだ。

夕食は、同じ食卓を日本、フランス、ドイツ、ケニア人が囲んだ。

4カ国の人達でにぎやかに会話しながら、アフリカ最後の夜はふけていった。