· 

「癒し」と「生きる」ことが繋がってきた

癒しブームである。

何でもかんでも癒しである。

それだけ、日本人はストレスがたまっているのだろう。

しかし、「癒し」とか、「癒す」とはどういうことだろうか。

あまりにも受動的で安易な「癒し」が横行しているように思う。

たしかに,「癒し」の幅は広いように思う。

僕の考える「癒し」には受動的癒しと能動的癒しがある。

受動的とは他人にしてもらう「癒し」である。

例えば、人にやさしくしてもらうと気持ち良くなる。

こういった時に癒されているに違いない。

しかし、ちょっと気持ちが良くなることをあまり癒し,癒しと言うのはどうかとも思う。

能動的癒しとは、自分でおこなう「癒し」である。

これには短期的効果のあるものと長期的効果のものがあるように思う。

短期的なものとして、例えば、良い音楽を聞く、映画を見て感動するなどがあげられる。

瞑想することや自然に親しむこともこれにあたるだろう。

この時、ストレス社会を生きるために着ていたよろいを脱ぎ捨て、本当の自分になっているはずだ。

すなわち、本当の自分になることが「癒しの本質」ではないだろうか。

とすると、長期的な「癒し」、とは本当の自分をみつけ、その自分を生きていることだと思う。

これこそが「真の癒し」のように思う。

こんなことを考えているうちに、「癒し」と「生きること」が繋がってきた。

僕の活動である医療と写真が繋がってきたように、この2つの活動を通して訴えたかったこと、すなわち「癒し」と「生きる」ということが繋がってきた。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。