電車の中で本を読んでいたら、臨死体験のことが書かれていた。
臨死体験では、みなが同じようにきれいな光に包まれ、その光の中で満たされた至福の時を持つらしい。
その時、閃いたのである。
なぜ僕の写真を見て、多くの人が癒されるかが・・・・。
可愛いシーンやきれいなシーンが多いだけでは、決して人を癒すまでには至らないかもしれない。
僕が大好きで、その一瞬を捉えた朝夕の光の中に、臨死体験で見る光に似た光があるのではないだろうか?
その光を捉えた写真の前で忘我の状態となり、その中に魂が入り込んだ人が、その瞬間癒されていくのではないだろうか?
小さな写真集ではその力は弱いが、神々しい光を捉えた大きなパネルの前では1時間くらい立ち尽くす人がたしかにいる。
ある種の光には、「本当の自分に瞬時に引き戻させる力」があるのでは?とふと思ったのである。
その光を見たとき、なぜ人は神々しいと思ったり、敬虔な気持ちになったりするのであろうか?