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願いが天に通じる

朝起きてみると、どんよりとした雲で、いまにも降りそうな気配。

と思っているうちに、雪が降りだした。

関西は曇り後晴れという天気予報は見事にはずれ。

山の上はかなり白くなるほどの“降り”である。

絶好のチャンス、と思い、山茶花を探すが、なかなか良い花がない。

時期が少し遅かったようで、たいていの花がもう終わっている。

が、よく見ていると咲き始めの花もある。

探しまわって、やっと善峰寺で雪が積もった山茶花を撮影することができた。

撮りたい、と強く想っていると天に通じるような気がする。

そういった天候の急変が今までに何度もあった。

そこで撮影を終了し、午後4時に高速にのるが、各所で渋滞。

すでに帰省が始まっている。

結局家についたのは3日の午前2時近くだった。

車中、名脇役でありエッセイストでもあった沢村貞子(故人)の一生のエピソードを綴ったテープを聞いた。

自分を曲げず、信念を貫く生き方、そして一生ご主人を愛した(見返りを求めない愛で)姿は感動的だった。

「純粋に生きる」ということは、かならず様々な所でぶつかり、苦しみを味わうことになる。

が、それを貫き通した人生こそが、美しき、気高いのだろう。

人から見返りを求める偽物の愛が溢れている今のご時世で、この本当の愛の姿には心揺さぶられた。