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願いが天に通じる

朝起きてみると、どんよりとした雲で、いまにも降りそうな気配。

と思っているうちに、雪が降りだした。

関西は曇り後晴れという天気予報は見事にはずれ。

山の上はかなり白くなるほどの“降り”である。

絶好のチャンス、と思い、山茶花を探すが、なかなか良い花がない。

時期が少し遅かったようで、たいていの花がもう終わっている。

が、よく見ていると咲き始めの花もある。

探しまわって、やっと善峰寺で雪が積もった山茶花を撮影することができた。

撮りたい、と強く想っていると天に通じるような気がする。

そういった天候の急変が今までに何度もあった。

そこで撮影を終了し、午後4時に高速にのるが、各所で渋滞。

すでに帰省が始まっている。

結局家についたのは3日の午前2時近くだった。

車中、名脇役でありエッセイストでもあった沢村貞子(故人)の一生のエピソードを綴ったテープを聞いた。

自分を曲げず、信念を貫く生き方、そして一生ご主人を愛した(見返りを求めない愛で)姿は感動的だった。

「純粋に生きる」ということは、かならず様々な所でぶつかり、苦しみを味わうことになる。

が、それを貫き通した人生こそが、美しき、気高いのだろう。

人から見返りを求める偽物の愛が溢れている今のご時世で、この本当の愛の姿には心揺さぶられた。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。