· 

サファリ日記 2月12日

今日も空全体に曇がかかっている。

日の出はまったく望めそうにない。

ムシアラ地域に遠征してチーターを探しに行くつもりだ。

6時に出発して、7時ころにムシアラに到着。

連日の雨で道がかなり悪い。

周辺を探しまわるが、ライオンと草食獣しかいない。

他の車に聞いても、ここ2日チーターは見ていないそうだ。

雲って、こんなに光がないと気持ちがなえ、時差でついうとうとしていた。そその時、車は急停車し、僕は驚いて飛び起きた。

ドライバーは、憎いぐらい落ち着いて「カラカル」と言っている。

「本当かよ?」と前を見ると、カラカルが路上に後ろ向きに座っている。

思わず目が点になった僕は、「どこだどこだ」とカメラを構える。

しかし、近すぎる(こんなことがあるのか)!

8mほどしか離れていないので、車の構造上撮れない(横からなら撮れるのだが、前方であまり近いと撮れないのである)。

慌てて「バック、バック」と叫ぶ。

今まで眠っていた脳が一瞬のうちに目覚め、緊張のピークに達してくる。

というのは、カラカルは非常に珍しいヤマネコで、サバンナでも撮影の難しい動物の一つだからだ。

見つけるのも難しいし(僕はかなり見ているほうだが、まだ今回で6回目)、撮影となるとシャイなのでさらに難しい。

距離をとって、こちらを振り返るのを待つ。

じっと待って、こちらを振り返った瞬間を撮影。

今は草が高いので、草地に入られると撮影にならないが、路上でよかった。

ラッキーなことにシャイでは無さそうだ(こんなことは初めて)。

ビッグチャンスの到来だ。

今度は前に回り込んで撮影。

それでも逃げない。

こちらに向かって歩いてくるのを連写、連写。

そのうちカラカルはミャー、ミャーと猫のようになき始めた。

子供がいるのか、ペアーがいるのか、ドキドキと胸は高鳴ってくる。

移動を始して、少し大きなブッシュ地帯にたどり着いた時、もう1頭のカラカルが見えた。やはり夫婦のようだ。

2頭はなめ合ったり、じゃれあったり、木に登ったりするのだが、残念なことに草が高くて邪魔になる。

草さえなければ最高のショットなのだが・・・・、と思いつつも、出来など考えずに連写、連写(なんとか写っていました)。

こういった状況ではシャッターを押しているだけで快感なのだ。

その後、2頭はブッシュを出て、1頭は道上に横になった。

再び撮り放題。

その後は、道の上の1頭は草地のもう1頭の方に行き、2頭は寄り添う。

が、ここでも草が邪魔する。

やがて、2頭は移動を開始。

ついていくとさらに1頭と合流して3頭のカラカルが草原を走っていく。

どうも夫婦と子供のようである。

さらに撮影は続き、興奮興奮の1時間半は終了した。

これだけカラカルが撮れたのは、今回が初めてだ。

その後、オオミミギツネの子供を撮影して、午前のサファリは終了した。

午後は遠征をせずに周辺をサファリ。

3時半に出発し、4時過ぎに14頭のライオンのプライドを発見したが、子供はみな大きく、ゴロゴロしていて活動性に乏しいので、チーターを探しに行く。

5時頃になってやっとチーターを2頭発見。

どうも牡のようだ。

満腹状態で動く気配がない。

このまま眠ってしまうのだろう。

ということで場所を移動。

天気がどうも芳しくない。

雲が多くて5時頃にはかなり暗くなり、日没もまったくだめだった。

たいていは、昼の数時間は多少でも青空が見えるのだが、今日はほとんど青い空は見えなかった。

こんな天気がいつまで続くのだろうか?