今日の朝はムシアラに遠征。
満月なので、必至に動物を探すが、なかなかみつからない。
そろそろ日の出が近いので、早く見つけなければ、月と動物の撮影ができなくなってしまう・・・・、と焦り始めた時にシマウマを発見した。
はじめて、満月とシマウマの群れが撮影できて、満足。
日の出は、今日も強過ぎたが、連日の曇りだったので、見れただけで良いという気分になる。
今日は、マラに来て初めての快晴だ。
その後、象の群れに出会う。
60頭ほどの大群で、小さな子供もいるのだが、草が高くて写真にはならないので、移動してチーターを探すことにする。
草原地帯では見つからなかったが、探しに探して、岩場に生えたブッシュの所で発見。
枝や草がじゃまで撮影できる状態ではなかったが、その時、子供が木に登り始め、やっと撮影することができた。
が、まだまだこんなものでは満足できない。
その後、チーター親子は、移動していくが、草が高くてどうしても撮影できない。
じっとチャンスを待つしかないと長期戦を覚悟した。
ある薮に来た時、そばに岩場にたまった水たまりを発見した。
チーターたちはのどが乾いているはずだ。
先回りして、水場で待っていた。
案の定、水を飲みにやってきた。
粘ったかいがあって、親子での水のみのシーンを撮影できた。
しかし、それもつかの間、水を飲んだ親子は奥の薮に入ってしまった。
チーター親子を撮影している時、300mくらい離れたところに車が3台止まって、何かを撮影しているのに気付いていた。
彼らはここにチーターがいることを知っているはずなのに、なぜこちらにこないのだろう、と不思議に思っていた。
見ていると、どの車の人も地上の何かを撮影しているようだが、それほど熱心に撮影しているわけではない。
こちらからは草しか見えず、なにがいるのかわからない。
が、このような状況では、「きっとサーバルがいるのだろう」と思っていた。
その時、草の間をはっていく小動物。
歩き方からしてサーバルとすぐに分かった。
ドライバーに急行するように指示。
行ってみると、やはりサーバルだった!
サーバル(ギャラリー参照)もシャイでなかなか撮影が難しいネコ族だ。
が、このサーバルの歩きはゆったりとしてこちらを警戒している様子は見受けられない。
若いメスで、さかんに獲物を探している。
歩き回ってはバッタを見つけては捕まえて食べている。
若いメスで狩りの最中と言うのが、サーバル撮影の最適条件だと僕は思っている。(逆に大きなオスで出会いがしらというのは、まず撮影できないと思ったほうが良い)
サーバルが食べる瞬間が撮りたい、ということで2時間近く粘ってみた。
その間、まったく逃げようとしないので、撮り放題だったが、肝心の食べるシーンは、捕まえるのがバッタばかりなので、一口で口の中に入ってしまい、なかなか撮れない。
獲物の姿は、かろうじてバッタの足のみという状態だった。
もう少し成熟した個体なら、ネズミを捕まえるので、撮りやすいのだが・・・・。
その後、さんざん粘って、サーバルの水のみシーンを撮って、ロッジに戻ることにした。
今朝は久々に15本撮った(かなりフィルムが余っているので、無駄押しの感が強いことは否めないが)。
初めての快晴だし、今までの欲求不満がいくらか解消されたようだ。
午後もムシアラに遠征。
やはり、チーターの子供狙いだ。
すぐに見つけたが、草の高いところを移動中。
一度岩の上に登ってくれたが、角度がイマイチだった。
何度か草の隙間から狙うが完璧なショットとはほど遠い。
親は4駆のボンネットの上に何度か登ってきた。
予想通りクイーン(車のボンネットに登る習性がある)の娘らしい。
だから子育てが上手なのだろう。
一度草原を横切りながら道に出た。
路上には水たまりがあり、そこで水のみをするだろうとの予想はあたったので、まわり込んで待っていた。
案の定、親子は水を飲み始めたが、今度も角度が悪かった。
なかなか難しい・・・・。
それにしても、こんなにチーターの撮影に苦労したのははじめてだ。
ドライバーは、もう少し子供が大きくなるまで狩りはしないから、草の低い所には出てこないだろうと言う。
本当にそうだろうか?
親は相当空腹なはずだ。
しかし、ガゼルのいないところにばかりいるので、子供の安全第一を考えて空腹に耐えるのかもしれない。
が、僕は明日あたりに狩りをするのではないか、と思っている。
その時が撮影の最大のチャンスになるかもしれないが、今日は高い草の所から出る気配はなく、あまり長時間この親子を追い続けるのはストレスを与えるので、その場から離れることにした。
帰路、ライオンを発見。
ハネムーン中なのだろう。オスとメスが路上に座っていた。
バックが夕方のきれいな光だったので、撮影し始めたら、オスはすぐにわきの草原に入り、寝始めてしまった。
残念・・・・。
しばらく待って夕日と雌、そして夕日とオスをそれぞれ撮影した。
とても良いシチュエーションだったが、写真としては、空と地上の光の差が強すぎたのでダメだろう。
しかし、晴れてさえいれば、日没まで明るいので撮影時間が長くなる。
最後の最後まで期待感を持って撮影できるのが嬉しい。
やはりこういう日もなければ。