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今日の外来で思ったこと

今日の外来は異常に混んでいた。

4月からの医療費改正の前に駆け込みで検査の予約をとろうとする人が多かったためだろう。

通常の1.5倍の人数で、目が回るような忙しさだった。

あまりにも人数が多いと、口調も厳しくなり、患者さんに威圧感を与えているな・・・、と思う。

「これではいけない」とボヤキながらひたすらこなしていたが、まあこんなことが続くわけではない。

1週間すれば前のペースに戻るだろう。

今日も大学病院で検査したが、説明が足りなくて、不信感を持ったために転院してきた人がいた。

最近そういう人がわりと目立つ。

大学病院の激務の中では、たしかに説明している時間がないのはうなずける。

言い訳は許されないのかもしれないが、午前中に40人を診て、午後から検査なんてざらだと思う。

大学病院といっても、どこも人手不足なのである。

高度先進医療になればなるほど医師のやることは増え、細分化されることでひとつの分野の医者の数は減る。

このように、ますます忙しくなるなかで、「癒しの医療」なんて夢なのだろう。

進歩を求めるあまり、大切なものを失っているのが現代医療だと思う。

どこまで今の形の進歩を求めるのだろうか?

 

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。