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尊敬する大先輩

四谷の日本写真会館でおこなわれている田中光常先生の写真展に行った。

今回の題材はパンダ。

国内外15ヶ所で撮影したパンダの写真が60点展示してあった。

田中先生らしい穏やかな写真が多く、とてもほのぼのとした気分になった。

いつもそうだが、田中先生の写真は、動物への愛が現れているものばかり。

決して弱肉強食としてとらえていない。

また何点かはデジカメで撮った写真だったが、最近のデジカメの進歩には驚かされた。

田中先生は、親友のカメラマン大西靖さんの先生で、日本の動物写真の草分け的存在。

9年ほど前に大西さんから紹介してもらい、以後ずいぶんお世話になっている。

最初の写真展のときに様々なアドバイスをしてくださったり、僕が林忠彦賞を授賞した時にもスピーチをしてくださった。

僕の写真展には、必ずご夫婦で来てくださる。

田中先生はもう70後半のお年?だろうに、いつまでも元気で、少年のような目をしている。

いつも笑顔を絶やさないジェントルマンの田中先生は、写真家としても人間としても尊敬できる大先輩である。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。