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WATARIDORI

映画WATARIDORIを見た。

圧巻、壮観・・・・・・、久しぶりにすごい映画だった。

タイトル通り「渡り鳥」を描いたものだが、初めから目が画面に釘付けになった。

渡り鳥たちと同じ飛行曲線で飛びながら(おそらく僕が以前のったウルトラライトプレインだろう)長望遠レンズで迫ってくるものだから、まさしく僕がアフリカでフラミンゴと一緒に飛んだ時のような感覚が甦ってきた。

飛行シーンの度に、時空を越えて大空を飛んでいた。

地上からのシーンに画面が戻るたびに、はっとわれにかえったものだった。

体験しているだけにその感覚は強烈だった。

たとえ飛んでいなくてもそのような感覚になったはず、と言えるほど、優れた映像であった。

そのショッキングな映像だけでなく、この映画は鳥たちが暮らす「自然の美しさ」を描き出すのにも成功している。

圧倒的に美しい大自然、それに対比するように描いている人間が作り出すものの醜さ・・・・・。

自然の偉大さと人間のおろかさへの強烈なメッセージが受け取れた。

この映画はたんなる生態記録映画ではない。

鳥の視点にたって美しい星地球を見ることによって、自然の偉大さに気付かされた人が多いはずだ。

自然の摂理にそって精一杯生きている鳥たちの輝く生を見て、「いのち」の意味に気付いた人もいるだろう。

「いのち」や「自然」に対する人間の誤った考えに警鐘を鳴らすことにこの映画は成功している。

数千キロを渡っていく「渡り鳥」。

この姿にはまさしく「いのち」の輝きが見られた。

この監督が撮っているのは、鳥の生態ではなく、「いのち」とそのいのちを育む大自然なのだろう。

これは、僕がサバンナの写真を通して伝えたいことと同じなのだ。

 

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。