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町医者が日本の医療を変える

友人の藤井康広君から本が送られてきた。

彼は慈恵医大の同級生で福井県の三国町で開業している。

といってもただの開業医ではない。

藤井医院の院長として内科から外科まで手広く診察するだけでなく、在宅ホスピスに取り組み、芸術療法や動物介在療法にも手をのばし、さらには老人保健施設などの経営もおこなっている。

それだけでも忙しいはずなのに、講演活動、執筆活動、イベント屋、日本尊厳死協会北陸支部理事など、いったいいくつの仕事をしているのだろうか、と思う。

とってもエネルギッシュで前向きで面白い友人なのだ。

このように書くといかにもすごい男のようだが(たしかにすごいのだが・・・・)、彼は自らが興味のあることをすべて仕事に結び付けているだけのように思う。

これほど生き方そのものを医療に生かし、楽しんでいる男も少ない。

永六輔さんをはじめさまざまな人たちを三国までよび、自らの交流の輪を広げながら、患者さんに楽しみを与え、自分の施設にはたくさんの芸術作品を飾り、人々の心を癒している。

いや、絵などの作品を飾るだけでなく、ハード、ソフト両面から施設自体を芸術作品に仕上げようとしている。

僕には、彼の生き方そのものが芸術のように思える。

彼の生き方こそ、「楽しく生きる秘訣」について書かれた教科書だと思う。

今度の本は、主婦の友社から出した「空飛ぶ町医者の楽しい老いのヒント85章」(定価1400円)。

朝日新聞・福井版に連載したコラムをまとめたもので、医療の現場やイベントを通して知り合ったさまざまな人たちの交流や、彼の医療に対する考えなどが書かれている。

僕も2度福井に呼んでもらい、この本でも少し取り上げてくれている。

彼のように患者さんとの触れ合いを大切にする町医者が増えれば、日本の医療は必ず変わる、と断言したい。