· 

感受性豊かあなたへ

ボイスに10代の女性から以下のような感想文が寄せられた。

はじめまして。以前、井上先生の講演を看護学校で聴かせて頂いた者です。今その時のことをふと思い出してHPを開かせて頂きました。生きるとは何か、命は何か、それを考えることは果てしなく終わりがなく途方もないことだと思っていました。そして時々自分や周りの世界に疑問を抱き、とてつもない焦燥感や空虚に苛まれます。変わりたいのに変われない。でも先生のサバンナの写真を見たときとても美しいと思いました。びっくりしました。様々な力強い色とそこに生きる力強さというものが本当にわかりました。言葉でつらつら命を定義づけられるのとは違って見せてくださったスライドがそのままでした。無性に虚しくなりました。きれいなものを観て聴いてそれを美しいと思える心や感動する心を忘れてはいけないと思いました。それは生きる力になります。時間や人を大切にしたいと思う。今を生きている実感になります。そして何より先生の生き様、先生自身が反映されているのだと思います。独学で写真にかける情熱は凄いです。生きるっていいことばかりではありません。喜びや哀しみ、先程書いたような虚無感は繰り返し繰り返しやってきます。それでも進もうと思います。自分を持って生きようと思います。

この感想に返事を書こうと思ったが、あて先が明示されていなかったので、この日記のコーナーを使って返事を書くことにしました。

あなたはひじょうに感受性の豊かな人だとわかります。

僕の10代は、あなたと比べるとひじょうに鈍感で、幼かった。

しかし、感受性が豊かであればあるほど、そうでない人たちの流れにもみくちゃにされ、

若いときは生きるのが苦しいはずだということはよく分かります。

でも、大切なことは「自分らしさを忘れずに・・・・」ということ。

他人と違っていることを誇りに思ってください。

「変わりたいけど、変われない。」

いや、そんなに近視眼的に見ないほうが良いと思います。

変わらないものなど何もないはずです。

すべてが変わっていくものではないでしょうか。

ただその流れがゆるやかなだけなのでは・・・・。

そして努力をしなければ、必ず悪いほうに変わっていくと思います。

方向性を見失わなければ、そしてそうなりたいと思い続ければ、必ずなりたい姿に変わっていくのではないでしょうか。

喜びが大きい人は深い悲しみも経験しなければなりません。

僕もその繰り返しでした。

悲しむのがいやなら、深い喜びも手放さなければならないと思っています。

喜びだけの人生は、幻想にすぎません。

虚無感・・・・・、僕も時々感じます。

これも人生にはとても必要な感情だと思います。

良いことも続かず、悪いことも続かず、虚無も続かず、ただそれらがぐるぐる循環しているだけ。

短期的な視点で判断してはならないと思うのです。

「それでも進もうと思います。自分を持って生きようと思います。」

その通りだと思います。

自分を生きずに、自動人形になることは魂の死を意味すると、かのエーリッヒ・フロムも言っています。

その過程で、すべてまわりにおこることが意味があり、すべてが自分の成長につながるのだと分かれば、それで良いのだと思います。

一人の力ではほとんど何も変えることができないでしょう。

出来るのは、自分を変えることだけ・・・・・。

そうするとすべてが変わっていくと思います。

その繰り返しで良いのでは・・・・・・、と最近思っています。