今日はとっても嬉しいことがあった。
星野道夫さんのホームページを作っている鳥海さんから、彼女のホームページに写真集「Love Letter」に関する文章を書きました、というメールをもらったのだ。
http://www.age.ne.jp/x/toriumi/hoshino/loveletter.htm
あるいは、
僕のサイトの「リンク」をクリック、「鳥海なおみさんのホームページ」をクリック、窓の絵をクリック、「星野道夫」のところをクリックすると「地球の自転軸を星野道夫に傾ける」が出てきます。その67(一番下の最新のもの)の井上冬彦『Love Letter』に書いてあります。
(ぜひ読んでください)
以前日記にも書いたが、鳥海さんがホームページに僕のことを載せてくれ、それを見たPHPの森本さんが興味を持ち、今回の「Love Letter」出版につながったのである。
彼女には森本さんから本が送られていたはずだった。
「気にいってもらえるはずだ」という考えと、「気にいってもらえるだろうか」という不安が交錯していた。
星野道夫さんの素晴らしい写真と珠玉のような文章がすべて頭に入っている鳥海さんである。
彼女の琴線に触れる本が出来るのだろうか・・・・・。
ずっと意識していた。
今日、彼女がホームページに書いてくれた文章を読んで、彼女の感性と表現力のすごさに驚愕した。
僕自身が、自分の医療に対する想いをうまく表現できていなかったことを痛感した。
彼女は会ったこともないのに、僕よりも的確に表現してくれている。
それは、こういうことである。
僕自身の根源的な問い、それは「僕自身、医師として何を目指しているのだろうか」ということ。
僕は医師として、病気の診断治療をしている。
しかし、それでは満足していなかった。
だから癒しということに興味を持ち、医療の現場、そして写真活動を通して癒しを実践している。
やがていのちに興味を持ち始めた。
臨床の場で経験している「輝いていないいのち」に輝きを与えたいと思うようになった。
そして取り組み始めたのが、いのちのメッセージを伝えること。
これを医療の現場でも写真を使っても実践している。
その前半の集大成が、写真集「Love Letter」であった。
治療から癒し、そしていのちにつながる流れは自分で分かっていた。
しかし、鳥海さんの文章を読んだことで、自分のなかで「一連の流れ」と思っていたことが、実は「流れ」ではなく、はじめからすべてを内包した「医療の本質」の中の重要な部分部分を、一つずつ体験していったにすぎない、ということが分かったのである。
「そうか、このすべてを包括した医療を自分が目指していたのか」と鳥海さんの言葉から確信していったのである。
今僕は、大きな感動と感謝の気持に包まれている。