· 

僕らは異色のカメラマン?

友人のカメラマン・大西さんが遊びに来た。

彼とは定期的に会い、写真に対する想いを語り合っている。

僕たちは、どんな場所でどんなシーンを撮ったか、ということを重要視していない。

どんな想いで撮ったのかを大切にしている(想いだけではだめで、クオリティが最高であることは言うまでもないが・・・・)。

だから、自らがシャッターを押さないロボットカメラの撮影は、記録写真としては良いかもしれないが、感動した時に想いを込めて押すことを大切にしている僕たちには邪道にしか思えない。

「その個人が、どう係わってきたかが大切だ」というのは大西さんの昔からの持論。

知り合って10年近く彼の一貫した意見である。

これは僕もまったく同感である。

僕自身はさらに、写真を撮るという行為を通して人間としてどう成長し、その人間がどう変わってきたかを重要視している。

作品のクオリティはもちろん重要であるが、それだけではだめで、自らの変化をも表現したいと思っている。

こうやって2人は、10年間ずっと語り合ってきた。

お互いが成長し続けていることを会う度に感じる。

技術偏重、売れる売れないを重視する写真業界のなかでは、僕たちは異色の存在なのかもしれない。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。