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サファリ日記2003年8月 パート2ー5、6

今日は2日分入れます。

9月2日

朝6時20分に出発。

星がまったく見えず。

今日は全天の雲が予想された。

予想通り、朝日は全く見えず。

まだ暗いうちにライオンがしとめたばかりのヌーを食べているのに遭遇する。

数百mの所にチーター4頭がやはり仕留めたばかりの成獣のトムソンガゼルを食べていた。

チーターは満腹に近いので、もうしばらくは狩りをしないだろうと判断して場所を移動することにした。

8時頃、ライオン数頭がシマウマを狙っているのを発見。

隊列をなして歩いてくるシマウマ。

高い草に隠れながらジリジリと寄っていくライオンたち。

だが、ライオンの数十メートルに近づいた時にシマウマが気付き、いっせいに逃げてしまった。

今日はまったく光がなく、おまけに雨まで降り始めた。

良い被写体がいないために車は走り続けるので、冷たい風が吹き込み、寒さに震えながらのサファリになった。

良い被写体はまったくないが、こういう時とばかりふだん撮影しない花や大きな蜂の巣を撮った。

再び先ほど見た4頭のチーターのところに戻った時、唖然とした。

今度も狩りを終え、食べているところだったからだ。

獲物はトムソンガゼルの子供。

今日は完全にはずしている。

しばらく待っていたが、ゴロゴロして動く気配がないので、ロッジに戻ることにした。

帰り際、シマウマが岩塩を舐めているところに出くわす。

これは時々見る風景だが、1頭がさかんに口のまわりについた塩を舐めようと舌をペロペロさせている。

その様子が面白いので、写真を撮っていたら、もう1頭がやってきて、2頭でやり始めた。

それが笑ってしまうような表情だった(これは傑作?写真になっていました)。

さらに行くとチーターが食べ残したがゼルの子供の足をソウゲンワシが食べていた。

近寄ってアップで撮影。

けっこう迫力のある写真になったような気がする。

これで午前のサファリは終了。

午後のサファリは3時45分から。

午後になってようやく水色の空が見えてきたが、相変わらず雲が多い。

チーター親子を探すが、なかなか見つからない。

4時半ころトピの生後1日の子供が原野の真ん中で寝ているのを発見。

親はその辺で草を食べているのだろうか、近くには見当たらない。

トムソンガゼルと同じように石に化けたように地面にうずくまっているのを撮影。

5時頃になってやっとチーター親子を発見。

日没とチーターを撮るために粘ろうと思ったが、西の空は厚い雨雲に覆われてた。

日没を見るのは困難だろうと判断し、6時にロッジに戻ることにした。

車を走らせてみるとおかしなノイズが聞こえる。

どうもさきほど大きな石に下をぶつけた時にシャフトを痛めたらしい。

ドライバーは大丈夫、と言うがどうなるのだろうか。

昨日が良かったので、しばらく低調になることが分かっていたが、予想通り今日はあまり良くなかった。

しかし、低調な日は長くても4日。

最後にもうひと山ありそうな予感がしていた。

僕の感はけっこう当たるのだ。

9月3日

天候が回復してきた。

車も直ったのでひと安心。

日の出はすごく良くヌーをバックに撮ろうとしたが、ポジショニングが悪く、みな太陽の方に顔を向けてしまうので撮れなかった。

「日の出が一番大切だ」と言っているのに、チーターを探すのに夢中でポジショニングが甘くなっていたドライバーに僕の怒りが爆発。

その剣幕に彼もかなりビビッている。

どうも朝日、夕日の撮影となると僕はエキサイトしてしまう。

ちょっと反省。

しかし、僕のドライバーは優秀だが、いろいろな人が指名するので、ちょっと天狗になっているとのうわさもあるので良かったのかもしれない。

今日怒ったことで彼の態度が一変したのである。

とにかく信じられないような頑張りを見せるのだった。

7時頃、チーターを発見。

獲物を探している様子だ。

移動する4頭のチーターを逆光で撮影。

なかなか風情のある写真になった。

すぐにチーター親子はトピの子供を捜し当てた。

疾走していくチーター、逃げるトピ。

が、草が高く、追うことができない。

あっという間に仕留めたが、道が悪いので寄るのは断念した。

あきらめ周囲を散策していると、ライオンの群れが仕留めたばかりの3頭のヌーを食べているところに遭遇。

食事後、大きな子供が遊ぶ所を撮影。

その後ライオンは移動を開始した。

水を飲みに行くのだろうと判断し、近くの水場で待つ。

案の定、5頭のライオンがやってきて、水を飲み始めた。

だが、岩だらけの所だったので、写真にはならなかった。

再び、さきほどのチーターのところに行く。

何台かの車の横で子どもたちは遊んでいた。

しばらくしたら水を飲みに行くだろう、と判断して、しばらく待つことにした。

1時間ほどして移動開始し、予想通り、近くの水たまりで水を飲み始めた。

が、4頭ばらばらで飲むので、まったく絵にならない。

やむをえず、水のみシーンをアップで撮影。

その後この親子は食べたばかりだとういうのに、ふたたび狩りを始めた。

ねらいはスニだったが、今回は失敗だった。

この子供達は、子別れ寸前で、栄養状態も良く元気なので、獲物が見えるとすぐに狩ろうとする。

1時半になったので帰ると思ったが、ドライバーは突然川に向かって行った。

着いた時、すでにヌーとシマウマの群れが渡りそうな雰囲気だった。

ヌーの数は少ないが、シマウマの数は多い。

1時間ほど待ったところで、少数が渡り始めた。

ここは流れが早い。

ブッシュが多く、撮影には適さないので数枚撮ったところで撮影を断念して見ていると、シマウマの子供が溺れかかっているのを発見。

どんどん下流に流されて行く。

その時、子供に近づいていくワニを発見。

当然やられると思ったが、けっこうワニの動きは緩慢で、子どもはなんとか難を逃れて岸にたどり着いた。

「ああ良かった」と思ったが、親とはぐれてしまったようだ。

さかんに鳴いて親を呼ぶ子供。

それでも母親は現れないので、あたりを捜しはじめた。

何度かそのあたりを往復した後、親は対岸にいるのではないか、と思ったのだろう。

再び水に入っていった。

しかし、ワニはそれを見ていた。

水に入るやいなやアッという間に噛み付き、水中に引きずりこんでおぼれさせようとするワニ。

子どものシマウマは必死に水面に顔を出そうとするが、力の差は圧倒的だった。

ゆっくりとシマウマを下流に押していくワニ。

その時、子供を探していた母親シマウマが現れた。

子供は死んでいるとは知らずに急流に飛び込んで、せっかく渡った川を再び戻っていく母親。

必死の形相で、もっとも流れの早い所を泳いでいく。

そしてやっと岸にたどり着いた。

子どもの死を知らない母親はさかんに鳴いて子どもを呼んでいるのが哀れだった。

その時子供はワニに押されながら下流に流せれていた。

やがてワニはカバの集団の近くまでやってきた。

川岸からカバまで約2mくらい。

カバがいる所より中心側は流れが早くて、そちらに行くと獲物は流されてしまう可能性があるように思えた。

そこでワニは、カバと岸との狭い間を強硬突破しようとした。

何かが起こる、と緊張して見ていた。

カバの側に寄って行った時、怒ったカバが突然威嚇した。

ワニは獲物を放し、大きな水しぶきをあげながらジャンプして逃げていった。

「ワニはこの獲物をどうするだろうか」と思っていたが、簡単にあきらめ、下流の岸に上がり、ふたたび獲物を待ち始めた。

今は獲物が多いので、そんなに執着しないのだろう。

その直後、流れてきた死んだばかりのシマウマを食べ始めたのだった。

午前のサファリは川に行ったために帰りが遅くなりロッジに着いたのは3時半。

「ドライバーは4時からまた出よう」というので4時に出発。

朝怒ったので、彼も気合が入っている。

狙いはチーターの4頭。

捜し回って5時頃に発見。

満腹のため寝ていた。

待っていると6時前に雨が降り始めた。

それと同時に動き始めるチーター。

その時、突然雲間から光が差し込み、サバンナが黄金色に輝き始めた。

大雨と輝くサバンナというのは2年前の奇跡(今回の写真展の案内状の写真です)の再現か、と思ったが、チーターがどんどん移動するのでなかなか撮れない。

おまけに道が悪く、岩がごつごつしている。

チーターの移動にあわせて、近づいては撮影を繰り返した。

雨が車の中に吹き込みビショビショだ。

最後は凄い雨の中、赤い日没。

チーターを入れて撮るが、もう少し光があれば・・・。

いかんせん暗すぎて、写真としてはイマイチだろう。