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第27回 死の臨床研究会年次大会

昨日の外来は異常に混んでいた。

その外来中に突然「死の臨床研究会」の事務局の人から電話があった。

「昼休みにお会いしたいのですが・・・」との言葉に、山積みになったカルテをみて、「外来が終わるかどうかわからないのでお約束できません」と答えた。

が、その人の熱気のようなものを感じて、「なんとか時間を作ります。12時半に来てください」と答え直した。

外来が終わったのが12時20分。

ぎりぎり間にあった。

初めて会ったその方の依頼は「11月に徳島でおこなわれる第27回 死の臨床研究会年次大会のフィナーレに音楽を流すのだが、そのバックに先生のスライドを映写したい」というものだった。

その研究会の存在は知っていたが、参加したことはなかった。

僕は組織に属するのがあまり好きではないからだ。

しかしパンフレットを見て驚いた。

特別講演が瀬戸内寂聴、最後の対談は柳田邦男、山折哲雄と加賀乙彦!

すごいメンバーだ。

この研究会には2000人以上が集まり、そのフィナーレを飾る音楽、そしてそのバックに写される僕の写真。

良い機会があたえられたと思ったし、「研究会の最後に疲れた会員の皆さんを癒したい」という事務局の配慮と担当者の熱意に打たれ、報酬なしで引き受けることにした。

これには、写真家としてではなく、癒しの環境作りに取り組む医師として参加させてもらうつもりだ。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。