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山梨県立科学館

10時に宿を出て山梨県立科学館に向かう。

ここで「星と話す人々ーモンゴロイドの宇宙像ー」というプラネタリウム番組と「ジェーン先生と森の仲間たち」というアストロビジョン映画を見るためだ。

きっかけは、「星と話す人々」の脚色をしている山梨県立科学館の学芸員・高橋真理子さんが新宿のペンタックフォーラムでやった写真展にみえ、この企画のポスターを置いていかれことによる。

興味ある内容だったので、時間を作ってなんとか行こうと思っていて、やっと今日実現したわけだ。

ジェーン・グドールの話はある程度本を読んで知っていた内容だったが、大画面で見ると迫力満点。

臨場感のある映像だった。

今や世界的な霊長類学者のジェーンだが、ゴンベの森に入って最初にチンパンジーに会えるまで数ヶ月を要したとのこと。

毎日毎日焦りと焦燥のなか待ち続けたのだろうが、この会えなかった数ヶ月が彼女に自然と対話する時間を与え、彼女のなかに眠っていたスピリチュアルな部分を引き出されていったのではないか、と思っている。

出会えた時は、それはそれですばらしいのだが、むしろ大切なのは会えないで待っている時間なんだろう、と思う。

僕もサバンナでそう感じている。

「星と話す人々」はモンゴルと沖縄における宇宙観の共通性について、神話に題材をとり、星の映像に美しい神話を重ねあわせ、ゆったりとした音楽に乗せながら話が進んでいった。

プラネタリウムに写し出される神秘的な星空とゆったりとした語り口、そしてたおやかに流れる音楽にとても癒され、気分がとてもよかった。

番組の前と途中で高橋さんと話す時間があった。

彼女の仕事にかける情熱を聞き、素晴らしいと思うと同時に、その想いがさらに大きく展開していって欲しいと思った。

どこでも自分らしさを求め、頑張って自己表現をしている人がいるのである。

いつか彼女といっしょに仕事をする時が来るだろうとの予感がしている。

それにしても、日曜日というのに観客の数が少ない。

もっと多くの人にこういった良い番組を見て欲しいと思った。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。