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損得か、それとも誇りか

イラク戦争は間違いなく泥沼化する、とブッシュ大統領の父親でさえ感じ、息子がやろうとしているばかげた戦争をやめさせようとしていたらしい。

が、ブッシュはネオコンに踊らされて戦争を始めた。

そして、予想通り泥沼化してきた。

アメリカがテロの撲滅といってやってきたことは、テロを誘発しただけだった。

しかし、そんなことはこの戦争を見るまでもなく、今までの歴史が証明しているではないか。

「テロに屈しない」とさかんに日本の首相や外相は言うが、それは一面では正しいとしても、手法は間違っている。

戦争は戦争を、テロはテロを生むだけなのだ。

戦争の終わっていないイラクに自衛隊を派遣することは、戦争に加担することになる。

正しいやり方は、「テロには屈しないが、戦争には加担しない」ということだと思う。

世界の指導者たちは、何度も繰り返してきた戦争のおろかさを歴史から学んでいないのだろうか、それとも知っていても、損得優先で、平和とか人命とか、あまり関係ないと思っているのだろうか。

おそらく後者なのだろう。

指導者たちに、テロに屈せず、なおかつテロの連鎖をやめさせる、という発想を期待するのは無理なのだろうか。

損得が世の中を支配している現状では無理なのかもしれない。

日本にとって「加担しない」という決断はアメリカに嫌われ、痛みを伴うかもしれないが、その損失よりも、大きなものを得るだろう。

それは「誇り」である。

これは、日本が再生していくうえで大きな原動力になるのではないだろうか。

きっと世界中の大多数の人は戦争を望んでいないから、どこかの国がそういった明確な意思表示をすれば、民衆レベルでは世界中に広がっていくはずだ。

そして世の中を変えるのは政治家ではなく、民衆であるはずだ。