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感動が甦ってきた

友人の阿部さんからビデオが2本送られてきた。

阿部さんは年に3ヶ月近くアフリカに行き、野生動物のビデオ撮影に取り組んでいる。

僕より20歳以上年上だが、そのバイタリティには脱帽する。

阿部さんから送られてきたビデオの1本目は、「サバンナに行こう」というタイトルのもの。

ケニア、タンザニアの主要公園の様子とそこで撮った阿部さんの映像のダイジェスト版だ。

さすがにすごい映像が満載で、僕も見たことないようなシーンが多く撮られていた。

もう1本は、今年の9月1日、いっしょにサバンナで生後3日目のチーターの子供を撮影したときのものだ。

この時は、興奮した。

まずはじまりは、2日前の8月30日の夕方帰る予定だった友人のカメラマン大西さんに昼食時に1本の電話がかかってきたことによる。

ここに来る前に泊まっていたロッジのドライバーからだった。

「チーターの子どもが生まれた」という衝撃的な内容だった。

生まれたばかりのチーターの子どもは見たことがなかった。

撮りたいのは、母親が子どもを運ぶシーンだ。

そのシーンを撮るのが長年の夢だった大西さんは、帰国を延期して、車で約3時間かかるそのロッジに戻っていった。

僕と阿部さんは翌日の朝、3時間かけてその地方に向かった。

すでに大西さんがそのチーターを見つけ、待っていてくれてが、結局その日は粘るも、母親が子どもを口にくわえて運ぶシーンは見ることができなかった。

もう一日粘るつもりで、それまで泊まっていたロッジには戻らず、近くに泊ることにした。

そして、翌日の正午前、結局前日から14時間粘って、やっとそのシーンが撮れたのであった。

その時は感動した。

僕が撮れたことだけでなく、大西さんの夢がかなったことが嬉しかったし、阿部さんが喜んでいることも嬉しかった。

一人で撮れたとしても、こんなに嬉しくはなかっただろう。

その時の感動がビデオを見て甦ってきた。