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5年ぶりの受診

大学病院時代に診ていた患者さんが5年ぶりにクリニックにやってきた。

彼女は、当時は難治性の腸の病気で入退院を繰り返していた。

発症および難治の原因は親子関係のストレス。

だが、5年ぶりに会った彼女は顔つきも内面も別人のように変わっていた。

この間の苦しみのなかで彼女はかなり成長していた。

自分と親との関係を冷静に分析し、前向きに取り組み、さらに高齢になった親がもう変われないことをも受容していたのである。

そのためか、多少症状はあったもののかなり軽くなっていた。

今日じっくり話を聞いて、5年以上前に僕が話したことを真剣に受け止め、前向きに取り組んできたことを知って、とても嬉しくなった。

彼女がこの病気を克服して、新しい人生を歩んでいくのはそう先ではないような気がする。

彼女ならきっと「病気になって良かった」と言える人生を歩んでくれるのではないだろうか。

免疫が関与した病気の発症、再燃には体質以外にストレスが大きく関与している。

そして、若い年齢で発症する免疫の病気の原因として親子関係のストレスが重要だ。

だが、医師でそこまで踏み込んで考え、対応する人は少ないのはなぜなのだろうか。

ただ薬だけではよくならないのに、と僕は思うのだが・・・・・。