秋に新宿ペンタックスフォーラムで写真展を開催したときにスライドアンドトークをやった。
その会期中に、次回のスライドアンドトーク(楽園の写真で有名な三好和義さん)の予約をしていた。
他の写真家のを聞いたことがほとんどなかったので、勉強のために聞きたいと思ったのだ。
そして、今日がその日。
話の内容はそれほど興味がわかなかったが、写真は素晴らしかった。
光の捉え方が抜群で、いかにも写真が好きで好きでたまらない、という氏の気持ちが現れた写真だった。
南国の写真はコマーシャル的で、「きれいだ」という感想しかなかったが、サハラ砂漠や屋久島の写真は「さすが・・・」と思わせるものがいくつかあった。
雑誌の取材で「お金はいくらかかっても良いですから撮ってきてください」といわれるだけのことはある。
今日の話を聞きながら、刺激を受け、いくつかのことを思った。
まずは、乾燥したサバンナのなかの水をもっと撮りたいと思ったことだった。
逆にサバンナより乾燥した砂漠の光を撮ってみたいとも思った(なぜかサハラではなくナミブだったが)。
また、三好さんの技術の確かさを見て、写真の技術をもう少し勉強しようと思った(僕はまったく自己流できたし、勉強してこなかったのでテクニックがない)。
写真はテクニックではないのは分かっている。
技術から入るとよい写真が撮れないのも分かっているが、逆にスタンスが確立した今の僕には、幅を広げるために技術も必要なのだと思えるようになってきた。
さらに、機材をもっときちんとそろえようとも思った。
今までは、買うまでに何年も悩み、結局高額だし、年に2回行くだけだからとかいって、借り物で済ませていたところがあった。
が、いつまでも借り物で撮っているようでは気持が甘くなる、と思った(といっても、すべてそろえるのは無理であるが・・・・)。