· 

誕生日に思ったこと

今日は僕の誕生日なので家内と外食。

もうこの年になると誕生日といっても特別な日という感覚はない。

むしろ最近では、年なんてあまり関係ない、と思うようになってきている。

前に進む力は、若いときより強くなり、自らを縛っていた鎖を年々切り離しているので、精神的には自由になってきている。

年齢を感じるのは視力くらいだろうか。

以前は疲れ果てていた医者の仕事も最近はそんなに疲れないし、アフリカでも前のようにぎりぎりまで追い込んで倒れるようなことはなくなってきた。

自分の限界が分かって注意しているから、ということもあるが、以前はストレスを自分で勝手に作り、自分で自らの首を絞めていたようだ。

最近は、若いときよりはるかに自由で、自分らしく生きれていることをとても恵まれているな、と思う。

青春とは人生のある期間ではなく、

心の持ち方を言う。

薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、

たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす。

青春とは深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気、

安きにつく気持を振り捨てる冒険心を意味する。

ときには、二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。

年を重ねただけで人は老いない。

理想を失うときに初めて老いる。

・・・・・・・・・・

とは、サムエル・ウルマンの「青春」という詩の一節であるが、僕の若い時は、あきらかにここでいう青春とは正反対の生き方だった。

最近では、それを脱しつつあるように思う。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。