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魂は死なない

末期癌に侵されながら最後まで教壇に立ち、小学生にいのちのメッセージとして、さまざまな童話を読んでいた校長の話が新聞に載っていた。

忙しさのために詳しくは読んでいなかったが、家内が切り取っていてくれたので、今日あらためてじっくり読んでみた。

家内が切り取っていた理由は、内容的に僕に読ませたかったということもあるが、この校長の後任が家内の恩師だったからだ。

その校長は胃癌の手術後再発した。

末期癌で痩せ細った体で、「魂は死なない」という僕と同じメッセージを子供たちに発し続けたようだ。

「悲しみや涙が子どもたちの心を耕す」と考えた校長の授業は、「いのちの授業」と呼ばれていた。

子供たちの感想からも、それが伝わっている様子がわかり、最高の生と死の教育だったように思う。

その生き様、死に様はまさしく、僕の考える輝く生と輝く死であり、彼の魂は死ぬことなくつながっていくのだと思った。

死は肉体の終焉であり悲しいものだが、魂は死なない。

生の本質は、肉体の美醜でもなく、地位や名誉や財産でなく、魂の質で決まる。

輝いて生きていると死んでも魂は残る。

輝いて生きていないと、肉体が生きていても魂は死んでしまう、と思っている。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。