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いのちの答えを引き出す写真が撮りたい

まだ写真展は開催中だが、昨日から横浜に戻り普段通り診療に従事している。

会場にはいないが、多くの方々から感想のメールをいただく。

そのなかでこんなメールがあった。

(長いので一部変更してあります)

○○の写真は、怖い思いをして心に傷を負った子供たちに見せてあげたいような気分になりました。

それは、関西で起きた小学校乱入事件やイラクの子供、どんな子供も対象です。

××などは、「寂しい思いをしているかも知れない」お年寄りの顔が思い浮かんで・・・こんな風景の中に立つことができなくても、こんな写真を見ることができたら喜ぶだろうなあ・・・などと考えてしまいました。

実は、他の先生方のアフリカを舞台にした写真を見ても、自分のサファリを思い出すだけでした。

でも、先生の作品は私に「人」を思わせてしまう不思議なパワーがあるのです。

それもアフリカとも動物とも、自分とすら関係ない人まで思わせてしまいます。

写真の中の太陽の向こうに、雲からさす光のむこうに、必ず誰かがいる気がします。

という感想だった。

これは僕にとって嬉しい感想だ。

なぜなら、僕にとって決定的瞬間といえる写真のなかには、すべてが内包されているからだ。

生も死も輝きも闇も・・・・・・。

すべてが共存し、調和がとれている、それが僕の決定的瞬間。

このように、見ている人の気持ちがその中に入り込み、結果として自分の奥底に眠らせていた様々な情報、答えが出てくる、そんな写真が撮りたいと思っている。

見る人の気持ちによって引き出されるものが違ってくるのは当然であるが、とくに引き出したい答えは、皆が知っているはずの「いのち」の答えなのだ。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。