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サファリ日記 2004年2月21日

朝6時15分に出発。

今日は天気が良さそうだ。

6時半にゾウの群れを発見。

朝日はゾウの群れと狙うことにしたが、この場所は丘の上から朝日が昇るので、日の出時間が7時(通常6時45分頃)と遅いだけでなく、太陽が顔を出した時にはすでに光が強いことが問題だ。

雲が薄くかかっているので、それで光が弱まってくれたらと期待する。

空がまだ暗く、水色とオレンジ色に染まっているうちにゾウを撮影。

この色は日の出が近づくにしたがって急速に薄くなってくる様子からすると今日の日の出の光は一段と強そうだ。

7時にご来光。

やはり少し光が強すぎた。

その後、このあたりにいるであろうもう一組のチーター親子(12月に妊娠しているのが確認され、おそらく1月に出産したであろうと予測される)を探しに行く。

途中で偶然、近くに建っている日本人が経営するムパタサファリクラブに勤めるナチュラリストの友人・加藤さんに出会い、情報交換。

7時半頃、メスライオン2頭を発見。

空腹で狩りをしそうな雰囲気だ。

今回のテーマの一つはライオンの狩り。

チャンス到来か?

そばには100頭以上のバッファローの群れがいる。

ドライバーは、「群れのなかで少し離れたところにいる子供を狙うだろう」というが、僕はそうは思わなかった。

バッファローは強く、2頭のライオンを蹴散らすのは訳無いと思われたからだ。

しかしライオンはスルスルと小走りに寄り始めた。

ドライバーの予測が当たり、撮りたかったライオンのバッファローハンティングか、一瞬思われたが、どうも向かう方向が違う。

バッファローの前を擦り抜け、どんどん小走りに進んで行く。

追っていくと500m以上離れた所にハイエナとジャッカルがいた。

何かを食べているところだ。

ライオンはそれを横取りするつもりのようだ。

ちょっとがっかりした。

しかしこれから面白いドラマが展開するのである。

近寄って来たライオンにハイエナ1頭と3頭のジャッカルは逃げ去った。

その獲物に一気にむしゃぶりつくライオン。

相当空腹のようだ。

獲物はリードバックという小型のレイヨウの子供。

ライオンには小さすぎる餌だ。

争ながら肉にむしゃぶりつくライオン。

獲物を奪われたハイエナは周囲で大騒ぎしている。

その声を聞き付けた2頭のハイエナが加勢にやってきた。

ライオンとの距離をつめて行くハイエナ。

そのうちの1頭がライオンに攻撃をしかけた。

ライオンの一瞬のたじろいだのをハイエナは見逃さず、残の2頭が獲物を奪い去った。

残ったわずかな肉を食べ終えたライオンは、獲物を取り返そうとハイエナに近づいて行った。

その時、面白いドラマが起こった。

この様子を見ていたバッファローが近寄ってきたライオンに腹を立て、一気に襲いかかってきたのである。

四方に逃げ惑うハイエナ、ジャッカル。

ライオンも必死に逃げて行く。

バッファローはライオンだけを執拗に追っていく。

1頭は遠くに逃げて行ったが、1頭は血迷ったのか、高い木の上に昇り始めた。

最初の枝まで5mはある大きな木だ。

必死なのか、昇るスピードはけっこう早い。

バッファローたちはその木を取り囲み始めた。

睨み合う両者。

時々ライオンが威嚇してほえるが、バッファローたちはまったくひるむ様子はない。

むしろライオンをなめている感じだ。

20分ほどそのような状態が続いたが、バッファローたちは木の上のライオンを気にしながらも移動を開始した。

すべてのバッファローが行ってしまい、5分ほどしてからライオンは木から降りることができた。

こんなシーンは初めて見た。

一部始終を撮影できたので満足だった。

10時を過ぎていたので、朝食をとることに。

朝食後は、グリーンの草原を歩くゾウの群れをパノラマや中判カメラで撮影。

今回はこのあたりにゾウの群れが多く、撮影しやすい。

ゾウが今回のテーマの一つになので、じっくり撮影する。

その後、昨日まで追っていたチーター親子を探す。

12時前に昨日狩りに成功した岩場のブッシュにいるのを発見したが、寄れないので、その場を後にして1時にロッジに戻った。

午後のサファリは4時から。

天候が回復してきたせいか暑い。

まずはライオン親子をチェック。

草の高い所で授乳中だった。

しばらく待つが寝てしまったので、チーター親子を探しに行く。

5時半頃に発見するが、今日の場所は草が高く撮影できない。

子供達は元気一杯遊びまくっているが残念だ。

結局ほとんど撮らないまま、日没の時間になってしまった。

チーターで撮るか、バッファローにするか、ゾウにするかで迷うが、チーターは草が高く、バッファローは窪地にいるので、ゾウを選択。

空がオレンジ色に染まり、一見良さそうだったが、雲の透き間はごくわずか。

それもすぐに厚い雲に覆われてしまい、ほとんど撮影できなかった。

今日の午後は珍しく1本も撮れなかった。