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サファリ日記 2004年2月25日

ナクル湖国立公園~マサイマラ・セレナロッジ

6時半から朝食を食べて7時にロッジを出発。

最初の3時間ほどは舗装道路だが、その後は悪路になる。

昼の12時にマサイマラ・セキナニゲート到着。

ここからセレナロッジまではさらに約1時間半以上かかる。

保護区内に入ってから全然動物がいなくて不安になる。

ヌーやシマウマの大群がタンザニアに帰ってしまったこの時期のマサイマラは閑散としていて、動物が見られるのだろうか、といつも不安になる。

が、それはいつも取り越し苦労に終わるのだ。

いつも裏切らないのがマサイマラ。

気を取り直そうと思った瞬間、道のわきにチーターを発見した。

良く見ると子どもがいるではないか。

それも4匹で、2カ月くらいと小さい。

しかしとても痩せていた。

このあたりには獲物が少ないのだろう。

折角のチャンスとばかりしばらく追ってみるが、わりとシャイで、近寄るとすぐに逃げてしまう。

そういう動物はだいたいが撮影困難なので、深追いをせずにセレナロッジに向かうことにした。

午後2時、約7時間かかってやっとセレナロッジに到着した。

午後のサファリは4時から。

ロビーで車を待っていると友人のカメラマン大西さんがいつも使っているセレナのドライバー・エリックが話かけてきた。

情報を聞くと、ヌーはタンザニアに戻ってしまったらしい。

昨年セレナのそばで大々的な野焼きがおこなわれたために、この周辺は草が低いだけでなく、通常ならとっくにタンザニアに帰っているはずのヌーの群れが新芽を食べるために居残り、出産も始まっている、との情報があったので、そのシーンを狙ってマサイマラのなかでもここにまっさきに来て、6連泊もしようとしていたのでちょっとがっかり。

しかし、近くにチーター親子がいるとのこと。

しかも子どもは小さいので期待できる。

1時間ほど行ったところで蟻塚の上にいるチーター親子を発見した。

子どもは4匹で、生後2カ月半くらいだ。

痩せているが、元気は良い。

さかんに走り回っている。

親子をいきなりグリーンバックで撮影できた。

その後、狩りのために母親は移動を開始した。

そうとう空腹の様子だ。

ドライバーの情報では4日間食べていないそうだ。

そのころから雨が降り始めた。

その時、虹が・・・・・・・。

しかし、チーターが狩りの態勢に入り、離れて待っていたので、虹とチーターを撮る絶好のチャンスだったが寄ることが出来なかった。

急いでごつごつした岩を避けながら、大回りをして良いポジションに着く直前に虹は消えてしまった。

その後、母親チーターはトムソンガゼルに近づいていった。

しかし体を隠そうとはしない。

トムソンガゼルの子どもを探しているのだろうが、群れには子どもがいなかったので、断念したようだ。

その頃から雲が広がり雨も降りだした。

そのまま日没。

日没は光がなくてだめだったが、このチーター親子はシャイでないのでしばらくは楽しめそうだ。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。