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サファリ日記 2004年2月18日

マサイマラ・セレナ2日目

朝6時15分に朝食の弁当を持って出発。

昨晩は断続的に雨が降っていたが、朝にはあがっていた。

まずはチータと日の出を狙う。

6時45分頃にチーターを発見。

母親と4頭の子どもたちはかたまって寝ていた。

折角見つけたのだが、日の出は厚い雲に遮られてだめだった。

7時頃にやっと日が差してきた。

朝の良い光だ。

しかし草が邪魔して、逆光、順光ともに撮れない。

斜光線で草の透き間から撮影する。

親子でなめあったり、じゃれあったりと良いシーンの連続だったが、おしむらくは草が邪魔していなければ・・・・・・。

9時前に母親が起きて獲物を探し始めた。

何度か獲物に近づこうとするが、草が低いためにすぐに気付かれてしまう。

11時過に後ろを向いて座っていたトムソンガゼルに母親は照準をあわせた。

スルスルと近づき、一気にダッシュ。

ちょうどこちらに向かって走ってきたのだが、ガゼルとの距離があったために写真としてはイマイチだった。

しかし、必死に追った母親は方向変換をして岩場に入ったところでガゼルを仕留めた。

母親は息が荒くて食べられない。

しばらく待って臀部をひと噛みした。

子どもの食べさせるためだ。

15分ほどしてから母親も食事に参加。

相当空腹だったようで、5頭は無我夢中で食べている。

しかし、この母親はひじょうに警戒心が強く、食べている間にも周囲の警戒を怠らなかった。

さきほどジャカルが2頭いたので、それを警戒していたのだろう。

空腹だったということもあり、またハイエナ、ジャッカルなどが集まってこないということもあるのだろう。

断続的に4時間も食べ続けた親子。

集まってきたハゲワシも母親に威嚇され、見ているだけだった。

炎天下で待つハゲワシもたいへんだ。

時々いっせいに傘を広げるように羽を広げて熱を放散させていた。

3時間も待たされ、暇なのか交尾を始めたハゲワシもいたのには笑ってしまった。

食後の舐めあいと水のみを待っていたが、延々と食べているので、こちらも食事抜きだ。

3時間も待たされたハゲワシは、あきらめて大部分が飛び立ってしまった。

こんな光景は初めてである。

さらに食べ続けて4時間半待って、ようやく移動を始めた。

まず水を飲むはずだと思い、近くにある草が低い絶好の水場で待っていたが、親子が向かったのは草が高い所だった。

おまけに離れて水飲みをはじめたので良いシーンにはならなかった。

満腹状態のチータは少し移動して蟻塚の上で休み始めた。

そこで食後の舐めあいが始まった。

今度は良いシーンが撮れたようだ。

5時半までチーターの側にいたが、日没までの間しばらくそのへんを散策してみることにした。

しかし、草食獣ばかりで、良い被写体には出会えなかった。

そのうち西の空以外は雨雲に覆われ、雨も降り始め、幻想的な範囲気となった。

日没とチーターを撮るために6時半にチーターの所に戻るが移動してしまったらしくみつからない。

やはり待つべきだったか。

予定を変更してシマウマやトピと日没を狙うが、今日は光が弱すぎた。

 

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。