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たくさんの学び

この1か月は、異常な疲労感や不眠と戦いながら、診療を続けてきた。

やっと抜け出てきたが、とてもつらかった。

しかしたくさんの学びがあったのも事実である。

後鼻漏は、分泌物がたれてきているのではなく、そのような気がしているだけの気鬱症状なのだ。

耳鼻科に行ったって良くならなければ、この病態を考えた方が良い。

安定剤が効く。

しかし、依存になりやすいので、おすすめは運動療法だ。

日々の30分以上の速歩のウォーキングに加え、出来たら月に2回くらい低山のハイキングに行ったら良いように思う。

 

背部痛もうつ症状の一部だ。

安定剤が効く。

うつ症状とともに増悪していく。

また、身体のゆがみによる背部痛自体がうつ症状を悪化させもする。

背部痛は、運動では改善しなかった(予防にはなるが)。

呼吸法も効果はわずかであった。

これはゆがみの矯正のほうがよいだろう。

だが、素人にはその方法を会得するのはとても難しい。

専門家(カイロや鍼灸)にたよるのも一法だが、家内に言わせるとあくまでも対症療法。

姿勢の矯正のためのふだんの筋トレやゆがみ矯正の努力が必要だと思う。

 

今回の気付きは、臨床医としてのレベルを一歩上昇させたことは間違いない。

同時に気付いたのは、今までのように常に100%の力で診療するのはやめたほうがよい、ということ。

やる気のない患者にいくら言ってもこちらが消耗するだけであり、言われる方も「うるさいな~」と思うだけだろう。

乗り越えてほしいと思って話していることも、ただのお説教にしか聞こえていないことは分かっていた。

それでも何割かの患者さんは立ち向かい、薬から離脱していく。

それを求めすぎたのかもしれない。

それが正しい方法と信じてきたが、それではこちらがまいってしまう。

ここ数年の肉体改造と精神コントロール法で年々進化し、あきらかに効果は出ているが、年老いていくマイナス因子を読み違えていたようだ。

年をとるとともにこちらの診療のスタイルを変えていかないと続かないだろう。

まあしばらくは無理をするのをやめることにしよう。

長く続けるには、余力を残して診療を終わるようにしなければならない年齢に入ってきたことを痛感した。