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写真集『Symphony of Savanna -サバンナいのちの交響楽―』完成

新しい写真集『Symphony of Savanna -サバンナいのちの交響楽―』の献本分の10冊が届いた。

初めて自分が満足できる写真集ができ、とても灌漑深い。

続けてきて良かった・・・・。

 

思い返すと、初めて東アフリカのサバンナを訪れたのは30年前だ。

その時の感動ははまりしれなかった。

それを伝えたいという想いで写真活動に入った。

やがて、旅の目的が、傷つき・病んだ自らを癒す旅だと気付いていった。

通い始めて8年後におこなった初の個展が人生を変えた。

写真集『サバンナが輝く瞬間』に結び付き、林忠彦賞受賞につながった。

これを契機に癒しの意味や人を癒す写真を探究し始めた。

その成果が2冊目の写真集『サバンナに癒されて』になった。

出版記念写真展で、ある女性が書いてくれた『いのち』の本質をつくような感想文。

その感想文に後押しされるように『いのち』の表現者を目指し始めた。

2003年にその第一弾の写真集『Love Letter』ができた。

星野道夫さんの写真集などを手掛ける三村淳さんとの出会いがきっかけだった。

しかし、この写真集では『いのち』について表現しきれなかった。

自分自身、表現しきれるレベルには達していなかったし、三村さんとのディスカッションも十分ではなかった。

あれから13年の歳月が流れ、再び三村さんとのコンビで写真集を創ることができた。

今回は十分にディスカッションをする機会が与えられた。

私の表現したい内容を十分にくみ取っていただいたし、自分自身もだいぶ進化してきた。

この本では、ほぼ言いたいことは言い尽くした。

写真のレベルは格段にアップしている。

『いのち』に対する思索も深まり、よやく機が熟しての出版だ。

 

井上冬彦写真集『Symphony of Savanna -サバンナいのちの交響楽―』新日本出版社

定価:3500円(税別)

 

書店では1月13日から販売となります。

写真集を扱う大きな書店(紀伊国屋、三省堂、有隣堂など)でお求めいただけると思います。

あとがきは、表現することが極めて難しい生命に対して、最大限に分かりやすく書いたつもりです。

何度も読み直してみてください。

少しずつ生命の意味が分かってくると思います。

何度読んでも新しい発見が生まれる本になっていると思いますので、ご高覧いただければ幸いです。

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。