今日はアフリカに向けて出発の日。
午後1時に自宅を出発。
4時半にツアーメンバー9人(2人はアラブ首長国連邦のドバイで合流)が全員集合し、定刻に成田空港を出発した。
ツアーメンバーのうち9人がアフリカが初めて人、2人がリピーターだ。
バンコク、ドバイでの約3時間ずつのトランジット、そして約18時間の搭乗の後、
19日12時10分、飛行機は定刻にケニア、ナイロビ国際空港に到着した。
それにしてもアフリカは遠い。
長い旅にも関わらず皆さん元気で一安心。
空港で、添乗員の早川千晶さん(ナイロビ在住)と合流し、現地手配をしてくれている
DO DO WORLDのスタッフとあわただしく日程の打合せの後、4台の車でナクル湖国立公園に向って出発した。
途中、大地の割れ目・大地溝帯で記念撮影をして、午後4時にナクル湖国立公園のゲートに到着した。
ナクル湖国立公園はナイロビから約2時間半。
道はよく、ここは初日に訪れるケニアの入門編としては最適な所だ。
ロッジにチェックインをしてからサファリの予定であったが、ドライバーの意見で、いきなりサファリということになった。
ここの魅力は何と言ってもフラミンゴ。
年によって数がずいぶん違うが、今年は比較的多く一安心。
ソーダの湖岸を車で進み、車が行ける限界のところで降りて、あとは徒歩で近づく。
さかんに餌をついばんでいる群れは、時々飛立って移動していく。
群れが飛び交うシーンにみな大喜び。
雲の切れ間から太陽が顔を出すと、夕方の斜光線に照らされたフラミンゴのピンクが輝き、美しかった。
その後、湖周辺でウォーターバック、インパラ、シアウマ、バファロー、ヒヒなどを見る。
ありきたりの動物でも、初めての人が多いので興奮してシャッターを押しまくっていて、車はなかなか進んでいかない。
しばらく行くとライオンを発見。10頭もいる!
ナクルでこんなにたくさんのライオンを見たのは僕も初めてだ。
すぐに無線で皆を呼ぶがなかなか来ない。
ツアーメンバーの車はシロサイを見つけ、夢中で撮影しているためだった。
僕も頭の中には「日没とサイ」と思っていたので、皆の所に戻ることにした。
サイは1頭だけであったが、ゆっくりと移動している。
そろそろ日没が近いので、今日の日没の様子が気にかかり始めた。
日没が見れるだろうか、雲に隠れてしまうだろうか?ちょっと心配していたその時、突然風が吹き始めた。
その風に乗って湖岸で休んでいたペリカンの大群が一気に舞い上がり、空中で一塊になったあと、一列になって数十メートルのウェーブを作りながら飛んできた。
逆光に輝きながら百羽以上のペリカンが上昇下降を繰り返しながら整然と列をなして飛んで行く様は圧巻というより荘厳で幻想的だった。
僕もペリカンの大群の飛翔は見ているが、こんなに長いウェーブは初めてだ。
これはきっと歓迎の挨拶だろう。
皆大興奮の一時だった。
ペリカンが飛び去った後、再びサイと日没を狙う。
ところが、ドライバーいわく、「今日の日没はだめだから戻ろう」とのこと。
たしかに雲が多いが、この言葉を信じてはいけない。
何度その言葉にだまされたことか。
ドライバーの意見を無視して、帰らずにねばってサイと日没を撮影した。
そこで今日の撮影は終了。
それにしてもいきなり盛りだくさんの内容で僕自身もびっくり。
みなも興奮状態だ。
ロッジに戻り、シャワーを浴びてから皆で夕食。
話しがつきなかったが、先は長いので、早く部屋に戻ってゆっくり休むことにする。
無事にサバンナの第1日目が終わった。