· 

命の講演

 

 

同級生から突然電話が来た。

 

九州で講演してほしい、とても小さなプライべートな会だけど・・・・・

 

「もちろん良いですよ」と返事をしたが、話を聴いて驚いた。

 

彼は大病をしたばかりで今はリハビリ中とのことだった。

 

 

 

彼とは40年以上会っていなかった。

 

サバンナに興味があるのだろうか。

 

それとも生命について思う日々を送り、私の生命の話を聴きたいのだろうか。

 

病状に関してはあまり詳しくは聴けなかった。

 

生死にかかわるような病気をされたばかりなので、どうのように話したらよいのかずいぶん悩んだ。

 

サバンナの話ならいくらでも話せるが、その話以外に生命の話も聴きたいはず。

 

しかし、どこまで深く話したらよいのだろうか、難しい・・・・・。

 

悩んだまま九州に向かった。

 

彼の奥さんと二人のお嬢さんとそのご主人たちの6人というプライベートな会だった。

 

心暖かなすばらしい家族だった。

 

しかし、私の話は・・・・・・。

 

前半は調子がつかめず、調子が出なかった。

 

でも、命について話したいことは包み隠さず、話した。

何を話そうか、悩みながらだったので、緊張していたのだろう。

 

羽田に着いて、どっと疲れが出た。

 

 

でも会えて良かった・・・・。

 

彼の強さと彼を支える家族の愛情を強く感じた1日だった。

 

講演した僕が、彼と彼の家族から、新たな生の視点を与えてもらったように思う。

 

なんとか病気を克服し、いつかは一緒にサバンナに行きたいと強く願っている。

 

横浜市内のある小学校から、出張授業を頼まれた。

1~2年生が対象と聞き、「難しいです」とお答えした。

1~2年生は僕にとっては宇宙人。

どこまで分かるかまったく想像できないからだ。

ふだん小学校で出張授業を頼まれるときは、5~6年を対象に自然界のバランスをするが、それは難しすぎるだろう。

しかし、担任の先生の熱意に動かされ、受けることになった。

テーマは動物親子と群れの話。

チーター、ライオン、ヌー、ゾウの親子のエピソードや群れでの生活をスライドで紹介しながら30分の授業をおこなったが、2年生はテレビの影響なのか、動物好きの先生が普段教えているのか、その知識にびっくりした。

ほとんどの質問に答えるではないか・・・・。

みな熱心に聞いてくれたので、多少は役だったのではないか、と思っている。

終了後、1年生のエスコートで教室に行き、子どもたちが全員で僕のために劇を演じてくれた。

素晴らしい出来にちょと感動。

でも、さらに感動したのは先生の熱意だった。

実はこの学校は廃校になるらしい。

その記念に子どもたちのために何かをしたいという先生の熱い思いに胸が熱くなった。

12月には校庭に移動動物園を呼ぶらしい。