今までの写真展では、印画紙は通常のグロッシーという光沢紙を使っていた。
しかし、今回は特別の紙を使うことにした。
プロ用のマット紙(日本ではあまり使われていない)だ。
というのは、富士フイルムフォトサロンの場合、照明の写りこみが目立つからだ。
それを避けるためだが、もう一つ理由がある。
今回の写真の副題は、サバンナ 光と闇の物語。
強烈な光を使った写真が多いために、グロッシーでは強くなりすぎるかもしれないのだ。
また強烈な光ゆえにできる強いハイライトとシャドウ。
通常の紙で通常の焼き方ではハイライト、シャドー部分がつぶれてしまう可能性がある。
プリントも特別な方にお願いした。
白土さんというとても職人気質のある方で、色に対する造詣が半端ではない。
彼と色の話をしていると、今までいかにこだわってこなかったかを痛感している。
まだまだ進化できることを実感している。
今回は今までとは少し違った井上の光と闇の世界をお見せすることができると思います。